「フリーランスエンジニアになるのにはどれくらいの経験年数が必要?」
「未経験でもなれる?」
「実績ゼロからフリーランスエンジニアになる方法は?」
このような、気持ちを抱えていないでしょうか?
今の働き方に不満があり、あなたはフリーランスエンジニアに興味が出てきているのかもしれません。
結論を言えば、実績がほぼゼロの状態からフリーランスエンジニアとして独立するのは厳しいです。ただし、常に前向きな気持ちを持ち、努力を継続すれば最終的に目標を達成できると考えています。
本記事では主に以下の内容を説明しています。
・フリーランスエンジニアとして独立するために必要な経験年数
・未経験(実績ゼロ)からフリーランスエンジニアを目指すステップ
・長期的にフリーランスエンジニアとして稼ぐためのスキル
内容を理解していただければ、フリーランスエンジニアとして独立するための具体的な経験年数が理解でき、独立するために今やるべきことが明確になります。
会社に所属せず自分の力で稼げるスキルを手に入れたい方にはおすすめの内容ですので、ぜひ参考にしてみてください。
経験年数が何年あればフリーランスエンジニアになれるのか?
フリーランスエンジニアになるには実務経験が必要ですが、明確に経験年数が何年必要という決まりはありません。
ただし、最低1年の実務経験がないと応募可能な案件は非常に少ないのが現状です。
【独立】を考えるのであれば3年間の経験年数があれば安心でしょう。
フリーランスエンジニアになりたければ学習(インプット)を頑張ることも大事ですが、実務経験を積める機会があれば飛びつく意気込みが必要です。
- フリーランスエンジニアになるために必要な経験年数
- 実務経験1年での独立はおすすめしない理由
- 未経験可の案件が次につながら理由
これらの内容を説明しますので、今の実績でフリーランスエンジニアになれるのか迷っている方は判断材料にしてみてください。
【結論】経験年数が3年程度あれば、無理なくフリーランスエンジニアになれる
募集サイトをみると、経験年数2年から3年以上を求める案件が多くあります。
その主な理由は以下の通りです。
- 一般的に1人で業務を行えるスキルが身に付くには2年~3年必要
- 任せられる業務が多い
- スキルが足りず納品ができないというリスクが少ない
他にも理由はあるのかもしれませんが、いずれにしても募集は非常に多いのです。
したがって、クライアントから求められているスキルで実務経験が3年あれば独立は無理なくできるでしょう。
多くの応募者の中からクライアントに選んでもらうには、経験年数が多いに越したことはありません。小さな案件でも実績をつけるチャンスは逃さない気持ちを大切にしましょう。
経験年数が1年では【独立は】厳しいのが現実
経験年数1年でフリーランスエンジニアとして独立を考えるのはおすすめしません。
理由は以下の通りです。
- そもそも参画できる案件が少ない
- 継続して収入を得るのが難しく生活に影響が出る
- 在宅型の案件につけない
経験年数が1年では、案件が少なく継続して収入を得るのに若干不安があります。
また、時間と場所を選ばない在宅型の案件を受注するのが厳しく、会社員時代とほとんど働き方が変わらずメリットを感じにくいでしょう。
募集がある以上、経験年数が1年程度でも案件自体は獲得できるので副業であれば問題はありません。しかし、独立は非常に厳しいのが現状です。
未経験の案件もあるがおすすめはできない
未経験でも応募できる案件はありますが、おすすめはできません。
未経験者向けの案件はスキルをそこまで必要としないものが多いので、次につながらない可能性があるからです。
募集サイトで未経験でも応募可能の案件をみると、
- PCのキッティングや資産管理
- 社内ヘルプデスク
- ネットワーク運用・監視
- プロジェクトサポート
などの仕事が多く、短期的に考えれば価値がある仕事も、フリーランスエンジニアとして長く活躍していく場合を考えると今挑戦すべきか悩む案件が多いです。
また、案件が獲得できるかは年齢も非常に重要です。
スキルが身に付かないまま年齢が上がるのを防ぐため、仕事内容は十分に検討したいところです。
参考サイト : フリーランススタート
未経験から安全・確実にフリーランスエンジニアになる4つのステップ
案件を獲得するには、3年の経験年数があれば確実だと説明しましたが、未経験からフリーランスエンジニアを目指す方も多いと思います。
そこで、未経験からスタートして確実に目標を達成するためのステップを4つに分けて紹介します。
道のりは平坦ではなく辛い経験もするかもしれませんが、正しい方法を身に付けて継続しましょう。
辞めさえしなければ、前進はできます。
(正しく)努力した過程で身に付けたスキルや経験は確実に役立ちますので、ぜひ参考にしてみてください。
リスクをしっかり考慮しながら、1つ1つのステップをおろそかにせず前向きに行動していきましょう。
働きながらスキルを取得する
今働いているのなら、収入を得ながらスキルを徹底的に取得しましょう。
フリーランスエンジニア駆け出しの頃は、お金もかかりますし案件を獲得できず収入ゼロの期間があるリスクも考えられるからです。
仕事をしながらの学習は大変だと思いますが、成功している人全員が通っている道です。怠けたい気持ちに打ち勝ち努力していきましょう。
平日はスキマ時間を利用。
休日は5時間以上の学習。
経験上、未経験者はこれぐらい勉強に費やしています。
学習は独学でもスクールでも、自分に合ったものを選択すれば問題ありません。
ただ、独学に比べて必要なスキルを短期間で網羅的に学べるので個人的にはスクールをおすすめします。
スクールを選ぶ際は、必ずカウンセリングや無料体験を受けて無理なく続けられそうなところを選びましょう。カリキュラム終了後に実案件を経験できる可能性があるスクールもあるので、多くのスクールと比較検討してみてください。
ブログで日頃の学習に関して発信する
学習と並行して行っていただきたいのがブログです。
フリーランスエンジニアは案件を獲得するために、面談を受けなくてはいけません。
面談は限られた時間内でアピールしなければならず、未経験の場合は明確にスキルを伝えるのが難しいという問題があります。
逆に、経験者であれば「この言語で何年の経験があります」とクライアントにスキルを伝えやすいので面談が比較的スムーズです。
その問題を補うためにも、日々の学習や取り組みをブログで発信するのは非常におすすめです。
ブログに限らずTwitterなどのSNSでも構いません。面談でアピールしきれないあなたの魅力を伝えられるので、ぜひ行ってみてください。
インフルエンサーの技術系ブログやTwitterでの発信方法を参考にして取り入れてもよいでしょう。
単価を低くしてあきらめずに提案する
未経験者は募集サイトで提示されている金額よりも安く提案しましょう。
ネガティブなことを言いますが、未経験者は経験者に勝って案件を獲得するのが難しいです。
多くの応募者の中からクライアントに選んでもらうには、実務経験とこれまでの実績が最重視されるからです。
おそらく、低単価で提案しても簡単には案件を受注できないでしょう。
その点を考慮して不採用が当然と開きなおり、あきらめずに継続して提案を続けるのが一番の近道です。
未経験のうちは稼げなくても「実績を買う」感覚を持つのが大切です。
できるだけ生活に差し支えない範囲で提案して、一刻も早く実務経験者になりましょう。
安定して収入を得られるようになった段階でフリーランスエンジニアへ
副業で安定して収入が得られる実感ができた段階で、フリーランスエンジニアとして独立を検討しましょう。
案件を獲得できるようになったのは、ある程度の実績とクライアントからの信頼ができてきた証拠。
本業の状況を考えて、本格的に独立のために動きましょう。
ただし、自己判断は禁物です。
フリーランスエージェント(プロ)のキャリアカウンセリングを受けて、市場価値を把握してから独立を検討してください。
「何となくやって行けそう」という感覚では確実に失敗するので、慎重に見極めましょう。
フリーランスエンジニアとして成果を出すために必要なスキル
ITスキルを身に付けただけでは、フリーランスエンジニアとして長く稼ぐことはできません。フリーランスは会社員と違い、さまざまなことを自分自身で行う必要があります。
身に付けたスキルをアピールする営業力やクライアントとのコミュニケーションスキルは必須です。
プログラミング言語などの学習と並行して、これから説明するスキルを身に付ければ確実にフリーランスエンジニアとして活躍する土台は整います。
ぜひ参考にしていただき、日々の学習に取り入れてスキルを積み上げていきましょう。
【必須】営業・自己アピールスキル
営業力や自己アピールスキルは重要です。
いくら豊富な実績を持っていても、それを上手くクライアントに伝えられなければ案件獲得にはつながりません。
エンジニアの中には、スキルが優れていても営業力や自己アピールが下手な人は多いです。要するに、実績を生かし切れず宝の持ち腐れ状態になって、フリーランスエンジニアを辞めて行くケースが多いということです。
逆に、日頃から営業や自己アピールの練習をしておけば、実績が少なくても案件獲得のチャンスは十分に広がります。
フリーランスエージェントの営業代行を利用する方法もありますが、あくまでも案件受注のタイミングでのみ関わります。
収入が安定するのはクライアントから継続的に仕事を頼まれるようになること。
それには、普段の業務中から(エージェントが関わらないタイミングで)自分のスキルを上手くアピールする必要があります。
- 他にどんなスキルがあるか?(例 実はマーケティングのスキルもある)
- 他に努力していることは何か?(例 PM関連の資格を取得中)
など、面談時に話した内容以外は自分からアピールしなければ伝わりません。
営業や自己アピールのスキルを身に付け、適切なタイミングと方法でアピールできればフリーランスエンジニアとしては強いでしょう。
ライティング能力
ライティング能力は業務を行っていく上での基本と言っても過言ではありません。
フリーランスエンジニアはテキストベースでコミュニケーションをとる機会が多く、伝えたい内容を言語化する力が重要です。
実際、SlackやLINEWORKSなどのコミュニケーションツールは確実に使用するので、基本的な文章力や表現力がないと苦労するでしょう。
また、クラウドソーシングサイト経由で仕事を探す際も、魅力的な提案文を作るにはライティング能力が重要です。
このように、さまざまな機会で有効なライティングスキルですが、ライティング能力を高めておけば普段のコミュニケーションにもよい影響をもたらします。
Youtubeを例に挙げると、動画を撮影する前には聞き手に話がしっかり伝わるようにシナリオをライティングしており、演者(Youtuber)はそのシナリオの通りに話を展開しているケースがほとんどです。
Youtuberが論理的で伝わりやすい話し方ができるのは、事前のライティングの影響が大きいです。コミュニケーションスキルとの関わりは大きいと言えるでしょう。
ライティングは業務の基本なので確実に身に付けておきたい所です。
自己解決する力(自走力)
未経験と経験が長いエンジニアの最も大きな違いは自走力です。
ベテランのエンジニアは業務を経験していく中で、何度も壁にぶつかりながら問題を乗り越えています。だからこそ、クライアントは安心して仕事を任せられます。
フリーランスエンジニアは技術のエキスパート的な存在としてとらえられるので、
スキル面や業務の取組み方に関してはより厳しく評価されるでしょう。
クライアントと協力しながら業務を進めていくとはいえ、少し調べれば分かるような内容の質問を行った瞬間に評価を落としかねません。
信頼を得る上でも、自分のスキル向上のためにも、フリーランスエンジニアには自走力が重要です。普段の学習から分からない点は自分で調べるクセをつけるところからスタートして自走力を徐々に向上させていきましょう。
健康管理能力
健康管理を徹底して行えないとフリーランスエンジニアは続けられません。体調を崩して稼働できないと最悪の場合収入がゼロになりますし、クライアントからの信頼も一気に失います。
当然のことと思うかもしれませんが、健康に関してある程度の知識と意識を持たないないと体調を維持するのが難しいものです。
年齢問わず、自分で注意しても疲労がたまりやすく仕事に影響が出る場合があります。とくにフリーランスは個人でやることが多い分その傾向は強いです。
健康面を第一に優先した生活を送り、身の回りのこと全てに責任を持てる方がフリーランスエンジニアの適性があります。
独立する前に健康管理の正しい方法をしっかり学びましょう。
クライアントワークに最低限必要なコミュニケーション力
コミュニケーション力と言っても、営業職のように世間話からはじめてお客様によい印象を与えて信頼関係を構築するなど高いレベルは必要ありません。
あくまでも、クライアントと仕事を行う上で最低限のコミュニケーションをとれることを目指しましょう。
- レスポンスを早くする
- 質問に的確に応える
- 対応してもらったら感謝の言葉を一言添える
など、ごく基本的なことを行えれば問題ありません。
信頼関係は仕事で結果を出せば、自然とついてきます。
クライアントワークを行うのに必要最低限のコミュニケーションを意識しましょう。
まとめ
フリーランスエンジニアとして独立するには、3年程度の経験年数があれば確実です。経験年数1年(もしくは同程度のスキル)でも案件自体は存在するので、本格的に独立する前に副業で実績をつけるのをおすすめします。
フリーランスエンジニアはITスキルだけではなく、幅広いスキルがないと活躍につながらないことも常に意識して努力していきましょう。
本記事が目標達成のお役に立てることを願っております。