フリーランスエンジニアの時給計算~お金と生き方の徹底考察~

フリーランスエンジニアの時給相場は?時給を上げる方法を"時給"そのものの考え方から分解して解説!フリーランス

どうせ働くのなら、なるべく高い時給で働きたい。これは、多くの働く人が持つ望みでしょう。

フリーランスエンジニアは高収入だと言われるけれど、時給にしたらどのくらいなのだろう?

時給を上げるにはどうしたらいいのだろう?

そもそも、自分の時給は今いくら?

この記事では、そうした疑問にお答えします。

考えればなかなかに奥深い、フリーランスエンジニアの時給の世界をご案内致しましょう。

時給の考え方

時計とお金

はじめに、時給について軽くおさらいをしておきましょう。

時給は簡単な式で表すことができます。

時給 = 収入 ÷ 労働時間

収入とは、ある期間(1ヶ月など)に得た収入の合計です。労働時間は、その期間に働いた時間の合計です。この式によって、その期間の時給が計算できます。

また、上の式を変形した次の式も重要です。

収入 = 時給 × 労働時間

時給制で働いている場合は、この式で収入を計算します。

時給という考え方は、とても重要です。なぜなら、すべての人にとって時間は有限だからです。その貴重な時間を割いて働くのですから、時給の安い仕事はなるべくやりたくないですよね。

今月稼いだなあ、と思っても、時給を計算してみたら悲惨なことになっていた、というのはあまり嬉しくありません。仕事が好きで好きでたまらない、仕事と趣味と私生活の区別がつかなくてもかまわない、というのなら話は別ですが・・・

フリーランスエンジニアの時給

お金の雨を降らすエンジニア

会社員など雇われの身なら、勤務時間が記録されることも多いですし、時給を計算するのは比較的容易です。時間給のアルバイトなどなら最初から決まっています。いずれにしても、時給は誰かに決められるもの、と考えることができます。

それに対して、フリーランスの場合は時給計算が少し難しくなります。

時給で働く案件もあるので、そういうものに関しては簡単です。しかし、納期と報酬額だけが決まっている案件では、その仕事に何時間かけるかによって時給が変動します。

つまり、フリーランスの時給は、かなりの程度、自分次第で決まるのです。

ここでは、そんなちょっと複雑なフリーランスエンジニアの時給事情を見てみましょう。案件を時給の観点からどう評価すべきか、ということも考えてみます。

時給で働く場合

フリーランスというとあまり時給で働くイメージがないかもしれませんが、エンジニアの場合にはそういう案件もあります。

現場に出向いて行う常駐案件もあれば、リモート可となっている案件もあります。

何時から何時まで働いて、土日祝日休み、残業が月に何時間くらいと、ほぼ普通に勤めるのと同じような条件のこともあります。ただし、多くは数ヶ月間と短期で終わります。

こういう場合は、大まかな月収と全体の収入が計算できます。

例えば、時給2000円、1日8時間労働、月20日勤務、残業が月20時間だとすると、月収は

2,000 × 8 × 20 + 2,000 × 20 = 360,000

で、36万円ということになります。これが3ヶ月続けば、108万円です。

また、案件の中には月額報酬が提示されているものもあります。そういう案件で、1日の勤務時間や休日等が示されていれば、おおよその時給が計算できます。よって、時給で働くのと本質的には変わりません。

案件単位で報酬が支払われる場合

このくらいの予算の範囲でこういうものを作って欲しい、と、ゴールだけが示されている案件もよくあります。この場合は、時給計算をするのがかなり難しくなります。

このくらいの作業なら大体このくらいの時間がかかる、ということを見積もらないといけないわけですが、それには経験が必要です。

依頼内容がざっくりしている場合には、計算はさらに困難です。クライアントと詳細を詰めていく中で、だんだんと時給が見えてくる感じでしょうか。

こういう案件の場合は、終わったあとから振り返って計算すれば、時給を求めることができます。もし思ったよりも低かったら、その原因を突き止め、どうすれば時給アップできるか考えるのです。そうしているうちに、案件の内容から時給を予測する精度も少しずつ上がっていくでしょう。

そのためには、その仕事に何時間かかったか記録しておく必要があります。面倒ではありますが、今後の時給アップを真剣に考えるならば、大した手間ではありません。

時給の相場

こうして現在の自分の時給がわかったところで、さて、それが高いか安いかはどうやって判断したらいいのでしょう。手っ取り早いのは、相場と比較することです。

フリーランスエンジニアの時給はけっこう高くて、平均でおよそ3000円くらいと言われています。

もちろん、スキルや実績で変わってきます。駆け出しなら、1000円台でも致し方ないでしょう。ベテランになれば、5000円を超えることもあります。

時給5000円だと、月収にして大体90万円くらい、年収にして1000万円を越えてくる感じです。もちろん、そういう案件がずっと途切れなければ、の話ですが。

こういう相場は、主に時給や月単位の報酬で契約した場合の話です。案件全体の報酬のみが提示される場合には、はっきりした時給の相場はわかりません。

そういう案件では、時給で働く案件の場合の相場に近づくように自分で努力するということになるでしょう。もちろん、それを越えるような時給になれば大成功です。

時給を上げるためには

砂時計とお金

フリーランスエンジニアの時給についておおむねわかったところで、次の課題は「いかにして時給を上げるか」ということです。

時給がはっきりわかるタイプの案件の場合は、より高い時給の案件を受注できるように努力する、ということにつきます。

案件単位で報酬総額が提示されるタイプの場合は、時給を上げる方法はいくつかあります。

ここで、もう一度時給の計算式を思い出してみましょう。

時給 = 収入 ÷ 労働時間

ここから導き出される結論は、時給を上げるためには、収入を上げるか、労働時間を減らすか、またはその両方、しかないということになります。

わかりやすく言えば、

  • 単価を上げる
  • 仕事を終えるスピードを上げる

のどちらか、またはその両方です。

それでは次に、単価を上げるには、そして作業スピードを上げるにはどうしたらいいかということを見ていきます。

単価を上げる

かかる時間が同じならば、より単価の高い案件のほうが時給は上がります。

ただし、高単価案件には他のフリーランスエンジニアもどんどん手を挙げますので、競争に勝たないと受注できません。よい案件ほどハイレベルな競争が生じるので、受注はより難しくなります。

競争に勝って受注するためには、クライアントから信頼され、高く評価されなければなりません。そのためには、フリーランスの基本に立ち返って

  • スキルアップをする
  • 実績を積み重ねる

これしかありません。

スキルアップする

スキルアップするためには、ひたすら学ぶしかありません。専門性を深め、新しい情報を集め、常に最先端を目指すのです。

勉強そのものには報酬が発生しないのでその間の時給はゼロですが、それで高単価案件が受注できるようになれば、元は取れます。おつりが来ます。

ちょっと難しめの案件に取り組めば、仕事を通してスキルアップすることもできます。フリーランスにとって貴重な、「報酬を得ながらスキルアップする」ということが可能になります。

実績を積み重ねる

これは推測ですが、単価が高ければ高いほど、実績が重視されるのではないでしょうか。いくら上手に営業をかけようと、実績のある人にはなかなかかないません。

自分は人柄で勝負する、とは言っても、おそらく実績のすごい人は人柄もいい可能性が高いのではないでしょうか。

まずはあまり単価を顧みず案件を多数こなし、十分な実績ができたところで徐々に高単価へ移行していく、というのが常道です。

フリーランスエンジニアにも、そういう下積み時代があるわけです。

作業スピードを上げる

たとえ単価が安くても、時給を上げる方法があります。それは、完成までの時間を短縮することです。

時間が短縮できれば、より多くの案件を受注することが可能になり、トータルの収入にもプラスに作用します。

ただし、闇雲に速く作業すればいいというものではありません。品質が第一です。バグだらけで修正を要求されて、余計に時間がかかってしまっては本末転倒です。また、時間だけでなく、クライアントの信頼という、大事なものも失ってしまいます。

品質を下げずに作業時間を短くする一番の方法は、「慣れる」ことです。同じような仕事を繰り返しやることによって、徐々に時間を短縮していくのです。

そのためには、以下のような方法があります。

継続案件を持つ

あるクライアントからの仕事を一生懸命やって、よい成果が出せたならば、信頼されてまた同じクライアントから依頼が来るかもしれません。いわゆる「継続案件」です。

継続案件を持つことは、フリーランスにとって生活の安定につながります。また、依頼の内容が同じようなものであれば、慣れによってだんだんと完成までの時間が短縮されていくことが期待できます。

さらに、クライアントからの信頼が増せば、単価アップまで望めるかもしれません。そうすれば、収入アップ×時間短縮で時給が跳ね上がります。

継続案件は、いろいろな意味でこの上なくありがたいものなのです。

経験のある案件を受注する

継続案件でなくとも、過去にやったのと同じような案件は、おそらくたくさん見つかるでしょう。そういう案件を受注することでも、慣れによる時間短縮効果は望めます。

そういうものも、できるだけ継続案件につながるように努力しましょう。

複数の継続案件を持てば、信頼はさらに増し、単価アップも見込め、作業時間もさらに短縮されていくでしょう。そうしてその道のエキスパートと認められるようになれば、時給は最高ランクに達し、もはや時給上げに汲々とする必要はなくなります。

時給がすべてではない

花と戯れる子猫

ここまで、高時給を目指す方法をいろいろ考えてきました。それと矛盾するようですが、世の中時給がすべてではありません

人の役に立つのならば時給が安くてもやるべき、というような高尚なことを言うつもりはありません。自分のキャリアのことだけを考えたとしても、ときにはある程度時給を度外視する必要があるのではないか、ということです。

それは、以下のようなことです。

トータルの収入で考える

時給の高い案件が、常にふんだんにあるとは限りません。たまに受注できる高時給案件だけを頼りにしていては、トータルで仕事が減って、結果として年収がダウンする可能性もあります。

また、単価は普通だけれども依頼の頻度が高い継続案件と、単発の高単価案件、どちらを優先すべきか、というような問題も十分考える必要があります。

スキルアップにつながる案件を受注する

同じような案件ばかり受注していれば、確かに慣れの効果で時給がアップしていくことが期待できます。しかし、それだけで本当にいいのでしょうか?

ときには毛色の変わった仕事を受注して、スキルの幅を広げる努力をしたほうが、長い目で見て収入アップにつながるかもしれません。

ただし、何にでも手を出していては、どのスキルも中途半端になってしまう恐れがあるので得策とは言えません。自分の専門分野プラス少しの未経験分野が含まれるような案件が見つかれば、挑戦する価値があるでしょう。

まとめ

「時給を上げる」という課題には、興味深い戦略上の問題がいろいろ含まれています。時給上げが大きなモチベーションとなって、エンジニアとして成長していくということはあるでしょう。けれども、究極の目標は、「もはや時給を気にする必要のないエキスパート」になることなのではないでしょうか。

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