今世の中で、一番人手不足だと言われているのが、IT関連企業です。給与面でも今後どんどん上がっていくのではないでしょうか?将来的にもIT関連企業に就職することは、かなりおすすめの選択肢です。でも、IT関連企業に勤めるのであれば、最低限のプログラミングの技術については知っておきたいところ。
そこで今回の記事では、高校生のうちからプログラミングを学ぶには、どんな方法があるのか?というテーマについて、詳しくまとめていきます。この記事を読んで、高校生のプログラミング学習について、きちんと理解をしましょう。
プログラミングとはどんなこと?
プログラミングとは、コンピューターにさせる作業を順番に書き出し、正しい順序でコンピューターに指示を出すことです。コンピューターは、人間とは比べ物にならないほど速い処理能力を持っていますが、人間が正しく指示を出してあげなければ、その能力を十分に発揮できません。
その指示は主に「プログラム言語」というシステムで出されますが、そのプログラム言語を学んで適切にコンピューターに指示を出すのが、プログラマーの役割なのです。プログラミングを学ぶと、コンピューターを自分の思い通りに使えるようになるため、仕事の処理能力が一気に高まります。
どうして高校生のうちからプログラミングを学ぶのがおすすめなのか?
では、どうして高校生のうちからプログラミングを学ぶことが必要なのか?理由をいくつか挙げてみましたので、一つずつ見ていきましょう。
論理的に物事を考えられるようになるため
1つ目の理由は「論理的に物事を考えられるようになるため」です。コンピューターは人間の言葉は理解してくれません。「プログラム言語」というコンピューターにしか分からない特別な言葉でしか、動かないように設計されているのです。
しかも、このプログラム言語は、適切な内容で記述していかなければ、エラーが起こってしまいコンピューターが思い通りに動いてくれないのです。プログラミングを学ぶということは、「どうやったらエラーが起こらずに適切にコンピューターを動かせるのか?」ということを常に考え改善していく作業なので、論理的に物事を捉えるスキルが高められます。
高校生のうちから、論理的に物事を考えられるようになると、結果にフォーカスした行動がとれるようになるため、色々な物事を効率化して考えやすくなります。プログラミングを学ぶことは、様々な分野に応用が効くのです。
大学進学に有利になるため
2つ目の理由は「大学進学に有利になるため」です。今の大学進学では「AO推薦入試」という推薦入試がかなり増えてきています。AO推薦入試は小論文や面接、学科の特性や志望動機などにおいて、大学が規定した一定水準をクリアしていれば応募できる入試で、プログラミングなどの専門スキルを身に付けておくと、有利になりやすいです。
近年では東京大学や慶応義塾大学においては、プログラミングの能力が評価基準に導入されているとも言われているため、高校生のうちからプログラミングを学ぼうとする人がどんどん増えてきています。
就職活動に有利になるため
プログラミングを高校生のうちから学んでおくと、「就職活動に有利になる」可能性が高いです。経済産業省のIT人材需給に関する調査によると、2030年ごろには世の中でIT関連人材が約59万人不足すると試算されています。前述した通りの深刻な人手不足が、各企業で起こりつつあるのです。
その為、高校生のうちからプログラミングを学んでおけば、就職活動をする際に多くの企業から、高評価を得やすいと言えるでしょう。大学に進学するにしても、高校生でプログラミングの基礎を学んでおいて、大学で更に高度なプログラミングを学べれば、より専門性の高いスキルを取得でき、好条件な求人に応募しやすくなるはずです。
目の前のことに集中しやすくなるため
4つ目の理由は「目の前のことに集中しやすくなるため」です。プログラミングを行って、コンピューターを思い通りに動かすには、かなり複雑なシステムを構築していく必要があります。そのためプログラミングを学習すると、集中力を高められるようになるのです。
さらには、プログラミングを行う時にエラーは高確率で起こります。そのエラーを解決する為にも、多くの集中力を使い、解決した時には同時に達成感も味わえるため、高校生が集中力を鍛えるにはプログラミングがピッタリでしょう。
また、高校生のように若い脳を持っていれば、新しい物事もどんどん吸収しやすいです。完全に大人になってプログラミングを学ぼうとするよりも、スムーズに知識の吸収を行うことが出来ます。出来るだけ、早いタイミングで、プログラミング学習をスタートすることが最もいいのです。
高校生でプログラミングを学ぶのにおすすめの方法とは?
高校では2022年からプログラミング学習が必修化されていきます。学校で教わって学ぶこともいいですが、自分で独自にプログラミングに興味を持って学ぼうとすると、さらに加速度的にプログラミングが習得できます。どんな方法がおすすめなのか?やり方をまとめてみたので、ご紹介いたします。
どんなシステムを作りたいのかを決める
まずは、どんなシステムを作りたいのかを決めましょう。まずは簡単なwebページの作成などから始めるのがおすすめです。簡単なwebページであれば、HTMLやCSSなどの言語を学べば簡単に作れるため、プログラミングの基礎を学ぶにはうってつけです。
簡単なWebページなどが作れるようになると、「今度はスマホのアプリを作ってみたい!」や「自作ゲームを作ってみたい!」などのように、さらに高度なシステム開発に目標を定めればいいでしょう。
このように、プログラミングを学ぶうえでのゴールを設定しておくことは非常に重要なことで、モチベーションの維持に繋がります。ゴールを設定せずにプログラミング学習に入ってしまうと、山頂のない山に登る様な物で、必ずどこかで挫折してしまいます。
どんなプログラム言語を覚えれば作れるのかを調べる
次に、自分が作りたいシステムは「どんなプログラム言語を使えば作れるのか?」を調べることです。Webページ開発によく使用される言語であれば「PHP」ですし、AI関連のシステム開発、アプリなどの開発に興味があるのであれば「Python」がよく使用されます。
その他「Java」を学べば、android用のアプリ開発にも役立ちます。どんなプログラム言語があるのか?ということを調べ始めた後に、先に決めたゴールを修正してもいいかもしれません。目標にしたゴールがあまりに高すぎると、途中で挫折してしまう可能性もあります。最終的なゴールは設定しておいて、段階的にプログラミングを学んでスキルアップしていけばいいのです。
パソコンを使って実際にプログラムを書いてみる
学びたいプログラミング言語が決まれば、「実際にプログラムを書いてみること」が最も有効な学習方法です。学びたいプログラミング言語が決まれば、その言語に関する入門書などを買います。プログラミングの入門書には、殆どの場合「テスト問題」が記載されています。
プログラミング言語の仕組みについてインプットをした後は、必ずテスト問題などでアウトプットすることが重要です。指示された内容でプログラムを書いていきましょう。プログラムを実際に書いていくうちに、分からないことが出てきたり、エラーが起こってしまったりするのが普通です。
そういった際に、もう一度本を読み返したり、他の本を読んでみるなどして解決します。この方法が、最もプログラミングを速く習得するやり方です。
インターネットを使って分からないところを調べる
本を読み返しても中々解決できない場合も、諦める必要はありません。なぜなら、プログラミングのエラーの原因や分からない事の殆どは、インターネット上の情報に記載されているからです。どうやっても、エラーの原因が特定できない場合は、エラーメッセージをそのままGoogle検索にかけ、ネットを使って解決することも考えてください。
そうやって、自分の力で解決策を見つけていくうちに、段々とプログラミングの考え方を学べるようになってきます。トライ&エラーを繰り返しているうちに、論理的な思考で物事を考える癖が身に付き、より応用力が必要なプログラムも書けるようになるでしょう。
高校生がプログラミングを学ぶのに最低限必要な物とは?
それでは、高校生がプログラミングを学ぶために、最低限必要な物は一体どんな物でしょうか?詳しくまとめてみたので、ご紹介いたします。
ノートパソコン
まずはノートパソコンを購入しましょう。ノートパソコンを購入する際に最も重視すべきは「スペック」と「OS」です。プログラミングを学ぶうえで、最低限のスペックというと、以下の通りです。
・8GB以上のメモリ
・Core i5以上のCPU
・256GB以上のストレージ
上記のスペックが無ければパソコンの動作が重くなってしまい、スムーズにプログラミングを学ぶことが出来ないかもしれません。パソコンのデザインよりも、まずはこのスペックをクリアしているかどうかをポイントに選んでください。
さらに「OS」ですが、おすすめなのはMacです。Windowsのパソコンでもプログラミングを学ぶことは可能ですが、例えば「iosアプリ」などを作りたい場合には、OSはMacでなければ世の中にリリースすることが出来ません。WindowsにはMacのOSをインストールできませんが(方法はあるにはありますが)、Macのパソコンであれば、WindowsのOSをインストールすることも比較的簡単に出来るので、より幅広くプログラミングを行うことが出来ます。
Mac製品はWindowsに比べ割高ではありますが、将来的にプログラマーになることを意識するのであれば、Macのパソコンを購入しておくのがいいでしょう。また、デスクトップパソコンでもプログラミングは可能ですが、外部で作業をすることを考えるのであれば、ノートパソコンを購入しておくのがおすすめです。
初心者向けのプログラミングの本
高校生がプログラミングを学ぶ際に準備したほうが良いのは「初心者向けのプログラミングの本」です。プログラミングの学習本には、前述した通りプログラミング言語の基礎がきっちり書かれています。学ぼうとしているプログラミング言語の考え方を理解するのにも役立ちますし、テスト問題などが記載されているため、自分が理解できていないところを洗い出すのにも最適なのです。
2022年からは学校でもプログラミングが必修化されるようですが、さらに専門的なプログラミングを学びたいのであれば、自分で書店に行って、プログラミングの本を購入されることをおすすめします。
インターネット環境
プログラミングの学習をする上で、インターネット環境の設備は必須でしょう。プログラミングを学習していると、必ず分からない事に遭遇します。そうした時に、解決の糸口がインターネット検索からつかめます。本だけで解決する場合もありますが、本には載っていない事も、インターネット検索で解決することが多いのです。
また、インターネット環境があれば、必要な無料ソフトウェアもインターネット上からダウンロードして活用することが出来ます。出来上がったアプリなどをリリースする際にも、インターネット環境が整っていることが絶対条件です。パソコンを購入するのと併せて、必ず通信速度の安定したインターネット環境を構築しておきましょう。
落ち着いて一人で作業できる部屋
プログラミングを行うには、かなりの集中力が必要です。その為おすすめしたいのは、「作業する人が一人になれる部屋の用意」です。前述した通り、プログラミングでのシステム開発は、多くのエラーとの戦いになります。エラーをクリアしながら、段々とプログラミング言語について理解が進んでいくのです。
そうした時に、出来るだけ一人で静かな環境で作業をさせてあげることが、よりスムーズにプログラミング学習を行うには有効的でしょう。プログラミング学習の初期段階では、ゲーム感覚で学ぶことばかりなので、ずっと作業部屋にこもりきりになるほどに、夢中になれるかもしれません。
まとめ
というわけで、今回は「高校生がプログラミングを学ぶのに必要なこととは?」というテーマで記事をまとめてきました。高校のカリキュラムでも、プログラミングは必修化されていきます。しかし、プログラミングというのは、興味を持って独学していけば、加速度的に専門的なスキルを身に付けることに繋がります。
もし、少しでもプログラミングに興味があるのであれば、授業以外でも自分で独学し、より高度なプログラミング技術を学んでいきましょう。将来的に必ず役に立つスキルになってくれるはずです。