プログラミングの勉強を始めてみると、様々な疑問点が湧いてくるかと思います。
「書籍を読んだりGoogleで調べてみたけど、今いちよく分からないところがある」「もっと最新のITの知識を手に入れたい」そんな時は、プログラミングの勉強会に参加することを検討してみてはいかがでしょうか?
プログラマの需要増加と共にプログラミング勉強会のニーズも増えていっており、現在、多種多様な勉強会が開催されています。
そんな沢山の勉強会の中から自分の目的にあったものに参加することで、より一層プログラミングが楽しくなるかもしれません。
今回はプログラミングの勉強会に参加したことがない初心者プログラマに向けて、勉強会に参加するメリットやデメリット、勉強会を探すのにおすすめサイトまで詳しく解説していきます。
プログラミングの勉強会に参加するかどうか、ぜひ参考にしてみて下さい。
プログラミングの勉強会に参加するメリット
プログラミングの勉強会に参加するメリットは、以下の4つです。
- 他エンジニアと交流できる
- 仕事に繋がる可能性がある
- プログラミングの疑問点を解決することができる
- ITの最新情報を入手することができる
それぞれのメリットについて、詳しく解説していきます。
他エンジニアと交流できる
プログラミングの勉強会に参加することで、他のエンジニアと交流することができます。
このメリットは特に「独学でプログラミングを習得している」「フリーランスのエンジニアとして活動している」といった方にとって、嬉しいポイントではないでしょうか。
1人でプログラミングをしていると、どうしても分からない箇所やうまく動作しない箇所がでてくるはずです。
そういった時に相談できる仲間を作っておくと精神的にとっても楽になります。
1人でプログラミングをすることは想像以上に孤独です。
プログラミングの勉強会で、お互いに刺激しあえて、いざという時に協力できる仲間や先輩を作りましょう!
仕事に繋がる可能性がある
プログラミングの勉強会に参加することで、仕事に繋がる可能性があります。
このメリットも、フリーランスのエンジニアの方にとって嬉しいポイントかと思います。
フリーランスのエンジニアは、自分で仕事を取ってくる必要があります。つまり、自ら営業をかけ続けないと仕事がなくなってしまうのです。
しかしながらプログラミングの勉強会に参加することで、営業をかけなくても思わぬ仕事にありつける可能性があります。
将来的にフリーランスのエンジニアを目指していても「今はまだ勉強中だし、仕事は取らないでいい」と思っている方も多いと思います。
しかし、いざフリーで活躍しようとしてもすぐに仕事が採れる保証はどこにもないのです。
プログラミング初心者の方も、今の内から勉強会といったような仕事に繋がる可能性がある場所に、積極的に顔を出していくといいかもしれません。
プログラミングの疑問点を解決することができる
プログラミングの勉強会に参加することで、プログラミングに関する疑問点を解決できるかもしれません。
初心者向けのプログラミングの勉強会の中には、プログラムの疑問点を質問できるようなカリキュラムのものもあります。
プログラミングを独学で勉強している場合は特に、自力で解決方法を探すことに限界を感じる場面に出くわすことがあるでしょう。
そのような場面でも講師の方がいるような勉強会に参加することで、質問をぶつけることができます。
とは言っても、プログラミングの勉強会は限られた時間の中で行われます。さらに講師の方1人で数十人の受講生を抱える場合もあります。
そもそも質問する時間がない、できても全部の疑問点を聞き出せない、といったこともあるでしょう。
そのためプログラミング初心者の方の場合、勉強会の前にスクール等に通った方が効率よく疑問点が解消できるかもしれません。
ITの最新情報を入手することができる
勉強会のカリキュラムによっては、ITの最新情報を入手することができるでしょう。
プログラミングの勉強会を主催する方は、向上心が高い場合が多く、最新のITに関する知識を豊富に持っている可能性があります。
IT化がどんどんと進む世の中、ITの最新情報を知っていることは今後のエンジニア人生において有利に働いてくれるはずです。
勉強会に限らず最先端の技術にアンテナを張り、時代の流れに敏感なエンジニアを目指しましょう!
プログラミングの勉強会に参加するデメリット
プログラミングの勉強会に参加するデメリットは、以下の3つです。
- 目的と違う勉強会を選んでしまう可能性がある
- マルチなどの怪しい勉強会が存在する
- プログラミング完全初心者は厳しいかもしれない
それぞれのデメリットについて、詳しく解説していきます。
目的と違う勉強会を選んでしまう可能性がある
「プログラミングの勉強会」と一言で表しても、その勉強会の目的は多種多様です。
初心者向けに一緒にコードを書いていくものから、最新のIT技術について発表し合うものまで沢山の勉強会が開かれています。
その中から自分の目的・レベルに合った勉強会を探し出さなければなりません。
目的と違う勉強会を選んでしまった場合、時間とお金を無駄にしてしまいます。
そうならないためにも、しっかりと下調べしてから目的にあった勉強会を選ぶようにしましょう。
マルチなどの怪しい勉強会が存在する
プログラミングの勉強会の中には、マルチ商法などの詐欺のようなものもあります。
そういった怪しい勉強会に参加しないように、以下に当てはまるようなものは避けた方がいいでしょう。
- 主催者の身元がしっかりとしていない
- 勉強会の内容が不透明
- 値段が高額すぎる
主催者の身元は絶対に確認するようにしてください。
勉強会を頻繁に主催している会社、もしくは勉強会専門の会社であるとより安全でしょう。
個人が勉強会の主催者の場合、本名や事務所等を調べることは難しいかもしれません。
その場合は個人のブログを運営している、Twitterを運営しているか確認してみましょう。
twitterアカウントで「3ヶ月で月収100万円」「未経験でも初月30万円突破」など謳っている場合は、正直言ってかなり怪しいため避けた方が無難かもしれません。
また勉強会の内容が「稼げる方法教えます」など、具体的ではない場合ビジネス商材を購入させる詐欺の可能性もあるため、避けるようにしてください。
プログラミング完全初心者は厳しいかもしれない
プログラミングの勉強会は、完全な初心者にとって厳しいものになる可能性があります。
勉強会というものは、単発、つまり1回完結のものが多いです。
確かにプログラミングの勉強会の中には初心者向けに開催される、講師と受講者が一緒にコードを書いていくような形式のものもあります。
とは言っても1回完結の限られた時間の中で、1人の講師が複数人相手に勉強会を開催するため、1人1人に充てるリソースはどうしても少なくなってしまうはずです。
そのため「今からプログラミングを始めます」といった初心者の方は、ある程度プログラミングができるようになるまで書籍やスクールで勉強することをおすすめします。
ある程度プログラミングができるようになってからの方が、勉強会を有効活用することができると考えられるためです。
プログラミングの勉強会の形式
プログラミングの勉強会でよくある形式として、以下の5つが挙げられます。
- 講義形式
- 発表形式
- 読書形式
- もくもく会
- 交流会
どの形式の授業か、勉強会の概要を見れば判断することができます。
それぞれの形式に特徴があるため、これから記載する解説を読んで自分にあったものを選びましょう。
講義形式
講義形式の勉強会として、一番多いのが「セミナータイプ」となっています。
セミナータイプとは、講師の方が講義を行いそれを勉強会参加者が聞くといった形式です。大学の授業をイメージしてもらえば分かりやすいかと思います。
セミナータイプの勉強会は最新のIT情報についてや、フリーランスエンジニアの仕事の取り方など、様々な内容のものがあります。
求めている内容の講義だった場合、セミナータイプの勉強会は非常に有意義な時間となるはずです。
講義形式の勉強会に参加する場合は、充実した時間を過ごすためにも、あらかじめどんな内容の講義か下調べするようにしましょう。場合によっては予習して、講義内容の下地を作った方がいいかもしれません。
他にも、講義形式の勉強会として「ハンズオン」と呼ばれるものもあります。
ハンズオンでは、勉強会参加者が講師の方と一緒にサンプルコードを動かします。
「ハンズオンで学ぶJavaScript」など、ハンズオンではプログラミング言語の初心者に向けた講義が多いでしょう。
ハンズオンは、新しいプログラミング言語のとっかかりとして非常に適しています。勉強会の講師が、簡単なコードから難しいコードへと段階を踏むように講義を行ってくれるため、流れに沿ってプログラミング言語を学習できます。
ただし対象プログラミング言語の入門ではなく、さらに上級な内容を習いたい場合はハンズオン形式では物足りないはずです。
また、基本的に時間いっぱいギッチリと講義内容が決まっていることが多く、質問等行う時間は少ない可能性が高いでしょう。
このような点に注意して、ハンズオン形式の勉強会に参加してみて下さい。
発表形式
勉強会参加者が発表を行う形式です。
事前に発表できるような成果と、場合によってはプレゼンテーションのためのパワーポイントを用意する必要があります。
発表会形式の勉強会の中でも特に多いのが「ライトニングトーク(LT)」と呼ばれるものです。
ライトニングトークでは、3~5分という短い時間でプレゼンテーションを行います。
短い時間で次の発表者へと変わるため、プレゼンテーションを発表している方も聞いている方も、ダレることなく時間を過ごすことができます。
意外に思われるかもしれませんが、エンジニアにとって「プレゼン能力」はとても大事なものです。
システムの構想や成果物について、プレゼンをしなければならない場面がいくつもあります。
ライトニングトークは短い時間で発表するため、プレゼンの勉強にうってつけと言えるでしょう。
発表成果物を用意する分、勉強会参加のハードルが高くなりますが、勉強の場として1度はライトニングトークに参加してみて下さい!
読書形式
その名の通り、書籍や資料を読書する形式の勉強会です。
「書籍を自分で読んでみたが、いまいち内容がよく分からない」そんな経験ありませんか?
そういった場合でも、講師の方が分かりやすく注釈を入れたり、重要ポイントを適切に抽出してくれることにより、内容を理解しながら読破できるかもしれません。
気になる書籍について、勉強会が開かれていたらぜひ参加してみるといいでしょう。
もくもく会
もくもく会とは、勉強会参加者で集まり黙々とコードを書くような勉強会です。
自宅で勉強していると、どうしても集中できずに作業が捗らないといったこともあるはずです。
もくもく会ではみんなで集まることにより、集中してプログラミングをする機会を作ります。
「やる気がでない」「集中できない」といった悩みを抱えている方、もくもく会に一度参加してみるといいかもしれません。
交流会
交流会は主にエンジニア同士が繋がるために開かれます。
勉強会で知識を手に入れたいわけではなく、「仲間を作りたい」「仕事を手に入れたい」と言った場合、交流会形式の勉強会に参加してみましょう。
困った時に頼れる仲間ができたり、思わぬ仕事が舞い込んできたりするかもしれません。
プログラミングの勉強会参加時に気を付けること
プログラミングの勉強会に参加する際、気を付けることは4つあります。
- 目的に合った勉強会か確認する
- 会場の設備を確認する
- 費用を確認する
- 予習していった方がいい場合もある
それぞれの注意点について、詳しく解説していきます。
目的に合った勉強会か確認する
まずは、参加する勉強会が目的に合った内容か確認しましょう。
自分がプログラミングの勉強会に求めているものは何か、それが勉強会の主催者や内容、形式と合致しているか確認してみて下さい。
勉強会に参加することは、自分の時間・お金ともに消費します。
有意義な時間を過ごせるように、下調べを念入りに行っておきましょう。
会場の設備を確認する
最近はオンライン上の勉強も多いですが、実際にどこかの会場に行く場合は設備をしっかりと確認たほうがいいです。
プログラミングの勉強会でしたら、実際にパソコンを利用することが多いはずです。
Wi-Fi環境が整っていない場合は、ポケットWi-Fiを用意するかスマホのテザリング機能を使えるようにしましょう。
また電源を繋げるか確認し、事前にパソコンの充電を満タンにする、予備のバッテリーを持っていくなど対策を行いましょう。
費用を確認する
プログラミングの勉強会は、無料なものから数万までさまざまな価格帯があります。
自分が勉強会にかけてもいい価格で、それに見合った対価が得られるかどうか確認してください。
また余りにも価格が高い、主催者が怪しい等合った場合、詐欺の可能性もあるため参加を辞めた方がいいかもしれません。
予習していった方がいい場合もある
勉強会の内容によっては予習していった方が有意義な時間を過ごせる可能性があります。
例えば発表会形式の勉強会では、発表できるように自分の作品やパワポを作って行く必要があります。
他にも質問ができるような勉強会では、質問を用意しておいていざという時に質問ができるようにしておきましょう。
勉強会は限られた時間の中で開催されます。そのため主催者の方が1から説明していくことは効率が悪くなります。
参加者もある程度の知識を付け、勉強会はあくまでも独学やスクールで補いきれないところを勉強する、情報を仕入れる、人脈を作る等の使い方をした方が良いでしょう。
プログラミング勉強会が探せるおすすめサイト3選
プログラミングの勉強会を探す際におすすめのサイトを3つご紹介します。
- TECH PLAY
- connpass
- ストアカ
3つのサイトとも、掲載勉強会の数・内容共に豊富です。
その中でも、自分が一番勉強会を探しやすいと思うサイトを利用してみて下さい。
TECH PLAY
プログラミングの勉強会が探せるおすすめのサイト、1つ目は「TECH PLAY」です。
TECH PLAYは、パーソルイノベーション株式会社が運営している、テクノロジーに関わる勉強会や講演会などの情報が掲載されているサイトです。
2021年7月現在、イベント掲載数は1000件以上と他サイトに比べても数多く掲載されています。
勉強会ごとに「Java」「もくもく会」といったタグが細かく設定されているため、自分に合った勉強会を見つけ出すことができます。
サイトに無料登録の上、お気に入りの「タグ」と「エリア」を登録することで興味を持ちそうな勉強会の情報がメールで届く点もおすすめポイントです。
connpass
connpassは株式会社ビープラウドが運営する、IT勉強会支援プラットフォームです。
勉強会の事前決済手数料が0円と非常にお安く、業界最安値となっています。
TwitterやFacebookと連携することができ、知り合いがイベントを公開した際にcompassからお知らせが届き、興味のあるイベントを見逃すことがありません。
iPhoneアプリもリリースされていて、イベント通知やイベント会場までのマップ機能など、イベント参加者にとって便利な機能が詰まっています。
ストアカ
ストアカは、ストリートアカデミー株式会社が運営する、様々なジャンルの勉強会やオンラインレッスン情報を掲載するサイトです。
IT系専門のサイトではありませんが、2021年7月現在、Web・IT・デザインのセミナー・勉強会のオンラインレッスン掲載件数は2200件以上となっています。
その中でもプログラミングジャンルは200件以上と、掲載件数も多いです。
講師は顔写真付きのプロフィールとなっていて、ある程度の信頼性も担保されています。
また、過去の実績や受講生からのレビューなども見ることができ、情報がオープンとなっているため参加する勉強会を選びやすいです。
まとめ
プログラミングの勉強会に参加すると、他エンジニアと交流することができたり、最新のIT技術が入手できたり、様々なメリットを得られることが分かりました。
ただし、勉強会は限られたリソースの中で行われます。どの勉強会に参加するにしても、ある程度の知識が合った方が有意義な時間が過ごせるでしょう。
そのためプログラミング完全初心者はスクールなどから勉強を始めてみて、ある程度の基礎知識を付けてから勉強会に参加した方がいいかもしれません。