Webエンジニアに資格は必要?おすすめの資格9つを紹介

Webエンジニアに資格は必要?キャリア

WebサイトやWebアプリケーションといった、Webコンテンツの開発をするWebエンジニア。Webの普及により、年々Webエンジニアの需要が高まっています。

そんなWebエンジニアがさらに活躍するにあたって、資格取得は有効です。資格を取得してスキルや知識をアピールできれば、より求められるエンジニアになれます。

この記事では、Webエンジニアにおすすめの資格を9つ紹介します。資格以外にWebエンジニアにとって必要なスキルも解説しているため、現役WebエンジニアやWebエンジニアを目指す人はぜひ参考にしてみてください。

Webエンジニアが資格を取得するメリット

PCにプログラミングコードが表示しているイメージ

Webエンジニアにとって、必ずしも資格が必要なわけではありません。しかし資格を取得することで、以下のようなメリットがあります。

  • スキルや知識を示せる
  • 年収を上げられる

2つのメリットについて、詳しく解説します。

スキルや知識を示せる

資格を取得することで、スキルや知識を客観的に示すことが可能です。客観的にスキルや知識を示せると、転職や案件獲得で役立つことがあります。

IT系の資格は、国家資格とベンダー資格に分けられます。国家資格の場合、国内での知名度が高いため国内の企業や取引相手に実力を示せます。ベンダー資格の場合、知名度は資格によって異なります。中には世界基準の資格もあり、そういった有名資格を取得すると世界的にスキルや知識を示すことが可能です。

年収を上げられる

資格を取得することで年収が上がる場合もあります。

会社員Webエンジニアであれば、資格を取得することでボーナスが貰える場合があります。また資格をもとに転職活動をして、より給与の高い会社へ移ることも可能です。

フリーランスWebエンジニアであれば、資格を取得することで案件単価を上げられます。なかには資格がないと挑戦できない案件もあり、そういった案件は高単価な場合も多いです。ほかにも資格をもとに案件交渉ができたり、フリーランスWebエンジニアにとって資格は強力な武器になります。

Webエンジニアにおすすめの資格9選

Webエンジニアにおすすめの資格を、9つ紹介します。資格取得によってスキルアップも目指せるため、ぜひ取得を目指してみてください。

ITパスポート試験

ITパスポート試験は、情報技術に関する基礎的な知識を持つことを証明する国家資格です。コンピュータシステムや情報デザインなど、様々な範囲の基礎的な部分が出題されます。

ITパスポート試験は知名度が高いにも関わらず、難易度は低めです。そのためWebエンジニアを目指す人が、基礎知識習得のために受験してみてもいいでしょう。

資格区分国家資格
試験時間120分
出題形式多肢選択式(四肢択一)
受験料7,500円(税込)
開催時期随時実施
公式サイトhttps://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/?topbana

こちらの記事で、ITパスポートについて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、ITに関する基本的な知識を持つことやエンジニアに必要な論理的思考能力があることを証明する国家資格です。「ITエンジニアの登竜門」とも呼ばれるほど知名度が高く、実際に取得を推奨するIT企業は多くあります。

基本情報技術者試験は、出題範囲が広いことが特徴です。システム開発やプログラミング、マネジメントなどITに関する様々な範囲をカバーしなければ合格できないため、難易度はやや高めといえます。

資格区分国家資格
試験時間午前:150分、午後:150分
出題形式多肢選択式
受験価格7,500円(税込)
開催時期1年に2回(春・秋)
公式サイトhttps://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/fe.html

応用情報処理技術者試験

応用情報技術者試験は、ITに関する応用的な知識を持つことを証明する国家資格です。基本情報技術者試験よりも深いIT知識が必要とされ、難易度も高くなっています。そのため基本情報技術者試験を取得した後に、ステップアップとして取得することがおすすめです。

アルゴリズムやデータベースに関するテクノロジ系の問題のほか、システム戦略や経営戦略といったストラテジ系の問題やシステム監査などのマネジメント系の問題も出題されます。また午後は記述式の問題もあり、文章作成能力も必要です。

資格区分国家資格
試験時間午前:150分、午後:150分
出題形式多肢選択式、記述式
受験価格7,500円(税込)
開催時期1年に2回(春・秋)
公式サイトhttps://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/ap.html

PHP技術者認定試験

PHP技術者認定試験は、PHPに関する知識やスキルを証明するベンダー資格です。WebエンジニアはPHPをプログラミングすることも多いため、取得することで就職・転職活動に役立つ場合があります。

PHP技術者認定試験の受験科目は、PHP5技術者認定初級試験・PHP7技術者認定初級試験・PHP5技術者認定上級/準上級試験・PHP8技術者認定上級/準上級試験にわけられます。自身の技術や利用するPHPのバージョンに合わせて、受験する科目を選択しましょう。

資格区分ベンダー資格
試験時間初級:60分、上級/準上級:120分
出題形式選択式
受験価格初級:一般価格 13,200円(税込)、学割価格 6,600円(税込)
上級/準上級:一般価格 16,500円(税込)、学割価格 8,250円(税込)
開催時期随時実施
公式サイトhttps://www.phpexam.jp/summary/

HTML5プロフェッショナル認定試験

HTML5プロフェッショナル認定試験は、HTML5に関する知識やスキルを証明するベンダー資格です。HTML5を中心とした、マークアップ言語に関して幅広く出題されます。

HTML5プロフェッショナル認定試験は、2つのレベルで構成されています。レベル1ではマルチデバイスに対応したWebコンテンツ制作に関する内容が、レベル2ではマルチメディア技術に対応したWebアプリケーションや動的Webコンテンツの開発・設計に関する内容が問われます。

資格区分ベンダー資格
試験時間90分
出題形式選択式
受験価格16,500円(税込)
開催時期随時実施
公式サイトhttps://html5exam.jp/

Ruby技術者認定試験

Ruby技術者認定試験は、Rubyベースでのシステム開発や設計などができるエンジニアであることを認定する資格です。Rubyでシステムに関する提案をするコンサルタントやRubyを教える教師なども取得することをお薦めします。

Ruby技術者認定試験は、SilverレベルとGoldレベルの2つに分かれています。Goldレベルの受験には、Silverレベルの合格が必要なため、まずはSilverレベルの合格を目指しましょう。

資格区分ベンダー資格
試験時間90分
出題形式選択式
受験価格Silver:16,500円(税込)
Gold:16,200円(税込)
開催時期随時実施
公式サイトhttps://www.ruby.or.jp/ja/certification/examination/version3.html

Oracle Certified Java Programmer

Oracle Certified Java Programmerは、Java言語を使ったオブジェクト指向プログラミングの知識やスキルを認定している資格です。レベルは、Bronze・Silver・Goldの3つのレベルに分かれています。

Goldレベルまで取得することで、Javaのアプリケーション開発に必要なプログラミングの知識・スキルを有し、独力で機能実装ができるレベルのエンジニアであることが証明されます。Javaエンジニアを目指すのであれば、ぜひGoldまで取得できるといいでしょう。

資格区分ベンダー資格
試験時間Bronze:65分
Silver・Gold:180分
出題形式選択式
受験価格Bronze:11,400円(税抜)
Silver・Gold:32,340 円(税込)
開催時期随時開催
公式サイトhttps://www.oracle.com/jp/education/certification/jse11-5570635-ja.html

Javaプログラミング能力認定試験

Javaによるアプリケーションの開発スキルなどを有していることを認定してくれるのが、Javaプログラミング能力認定試験です。

レベルは1~3級まであり、1級は他の資格でもあまりない実技試験となっています。合格者には、「合格証明書」の他にも「オープンバッジ」が貰えます。また、受験者数も6万人以上となっており、Javaエンジニアを目指す人にとっては非常に人気のある資格です。

資格区分ベンダー資格
試験時間3級:60分
2級:90分
1級:150分
出題形式3・2級:選択式1級:実技試験
受験価格3級:5,200円(税込)
2級:6,400円(税込)
1級:7,800円(税込)
開催時期3級:1・6・9月
2級:1・6月
1級:6月
公式サイトhttps://www.sikaku.gr.jp/js/cpjv/jv/introduction/

Webクリエイター能力認定試験

Webクリエイター能力認定試験とは、HTMLやCSSなどのマークアップスキルを図ることができる試験です。Webサイト制作をするエンジニアには、W3CがHTML 4.01 StrictやCSS2.1をガイドラインとして発表したことで、これに準拠したWebサイト制作構築能力が求められてきています。

このWebクリエイター能力認定試験は、これらのガイドラインに乗っ取った出題がされるので、この試験に合格することでこれらのスキルを有していることが認められます。レベルは、スタンダードとエキスパートに分かれています。

資格区分ベンダー資格
試験時間スタンダード:130分
エキスパート:220分
出題形式スタンダード:実技
エキスパート:選択式と実技
受験価格スタンダード:5,900円(税込)
エキスパート:7,500円(税込)
開催時期随時開催
公式サイトhttps://www.sikaku.gr.jp/web/wc/

資格以外でWebエンジニアに必要なスキル

Webエンジニアに必要なスキルは、以下のとおりです。

  • プログラミングスキル
  • Webに関する知識やスキル
  • 論理的思考能力
  • 問題解決力
  • コミュニケーション能力

資格取得だけにこだわらず、上記のスキルも磨いていきましょう。

プログラミングスキル

フロントエンジニアが利用することが多い言語は、以下のとおりです。

  • HTML/CSS
  • PHP
  • JavaScript
  • Python
  • Ruby

上記の言語を使用したプログラミングスキルがあれば、フロントエンジニアとして活躍できるようになります。それぞれの言語の特徴について、解説します。

HTML・CSS

HTMLとCSSは、Webページを構築するための言語です。HTMLはWebページの骨格となる部分を、CSSはWebページの装飾部分を担当します。

HTMLとCSSはセットで使用されることがほとんどです。どちらも学習難易度が低いため、あわせて学習することをおすすめします。

PHP

PHPは動きのあるWebサイトを構築する上で、必要となるプログラミング言語です。MySQL等のデーターベースで使用される言語との連携が容易なので、Webアプリケーション開発ではよく用いられています。

PHPも文法などが簡単なため、習得難易度は低く、ぜひ身に付けておきたいプログラミング言語の一つです。

JavaScript

JavaScriptも、Webサイトに動きを加えるために用いられる言語です。HTMLやCSSと一緒に使用することで、印象的なWebサイトや迫力のあるWebサイトを作ることができます。

Webサイト制作会社で働きたい方など、Webサイト制作で仕事がしたいという方は、HTMLとCSSとJavaScriptの習得が必須になります。

Python

Pythonは、今話題のプログラミング言語の一つです。文法や使用が簡単なため、初心者でも習得しやすいプログラミング言語です。

それにも関わらず、汎用性が高いので、様々な分野で利用されています。特に、機械学習の分野で使われることが多いです。ただ、大規模なWebアプリケーション開発でも度々使われることがあるので、ぜひ身に付けておきたい言語です。

Ruby

Rubyは、まつもとひろゆきさんという日本人の方が作ったプログラミング言語です。そのため、日本語でのヘルプなどが豊富で、日本人にとってはとても学びやすい言語となっています。

また、今ではそこまで多くはないものの、RubyもWebアプリケーション開発などに使われることがあります。余力があれば、学習したい言語です。

こちらの記事で、難易度別にプログラミング言語を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

Webに関する知識やスキル

Webエンジニアはプログラミング言語以外にも、Webに関する知識やスキルも必要です。Web系の単語を覚えたりシステム開発の流れを知ったり、Web開発の案件に携わったときに困らない程度の知識やスキルが必要です。

場合によっては、Webデザイナーが担当する範囲の知識やスキルが求められる場合があります。特にUX/UIの範囲がカバーできれば、よりフロントエンジニアとして活躍できます。

こちらの記事で、プログラミングの基礎知識を解説しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。

論理的思考能力

Webエンジニアに限らず、エンジニアには論理的思考が必要です。論理的思考能力とは、物事を順序立てて考えられる力です。

システム開発において論理的思考能力が求められる場面は多くあります。機能に過不足のないようにシステム設計したり、バグが発生しないように網羅的にテストをしたり、論理的に考えないと破綻したシステムができあがってしまいます。

論理的思考能力を鍛えるためには、普段から疑問を持つことがポイントです。「なぜ」を繰り返すことで、論理の構築方法や物事の根本的な原因や答えの導き方を身につけられます。

問題解決力

Webエンジニアにとって、問題解決力も重要です。システム開発では様々な問題が出てきます。クライアントに無茶なスケジュールを提示されたりシステム障害が起こったり、内容は多種多様です。

そんな問題に対して、Webエンジニアは答えを導き出す必要があります。特にWeb系の開発は開発スピードが早いため、よりスピード感を持って問題に立ち向かうことが求められます。

プログラミングを学習することで、ある程度の問題解決力が身に付きます。エラーを解消したりリリースしたシステムの障害を解消したり、問題解決力を身につけていきましょう。

コミュニケーション能力

コミュニケーション能力を身に付けることで、円滑にシステム開発ができます。クライアントとやり取りをしたりプロジェクトメンバーと対話したり、コミュニケーション能力が必要とされる場面は多いです。

一言でコミュニケーション能力といっても、そこにはいくつかの要素があります。相手の意図することを聞く力と読み解く力、自分の意見を組み立てる力と伝える力、複合的にコミュニケーション能力を鍛えることがポイントです。

未経験からWebエンジニアを目指すには?

未経験からWebエンジニアを目指す方法を、4つのステップに分けて紹介します。

STEP1.プログラミングスクールに通う

まずはプログラミングスキル獲得のために、プログラミングスクールに通います

プログラミングスクールではプロの講師がカリキュラムに沿って指導をしてくれるため、効率的にプログラミングスキルを身につけることが可能です。また疑問点をすぐに解決できるため、モチベーションを保ちやすいというメリットもあります。

プログラミングスクールに通いながら、ITパスポートや基本情報技術者試験といった、基礎的な資格を取得することもおすすめです。

こちらの記事で、初心者におすすめのプログラミングスクールを紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

STEP2.ポートフォリオを作成する

プログラミングスキルをある程度身につけたら、ポートフォリオを作成しましょう

ポートフォリオとは、エンジニアとしてのスキルや知識を示す作品集です。Webエンジニアであれば、自作のWebサイトやWebアプリなどをポートフォリオとすることが多いです。プログラミングスクールによってはポートフォリオ作成サポートを展開していることもあります。

STEP3.エンジニアとして就職する

作成したポートフォリオをもとに、就職活動を行います。就職支援サポートを展開しているプログラミングスクールは多いため、うまく活用するといいでしょう。

また、PHP技術者認定試験やWebクリエイター能力認定試験といった資格を取得して、就職活動に役立てるのもおすすめです。就職したい企業がどんな言語を扱っているか、どんな人材を求めているのかリサーチして、マッチしている資格を選ぶことがポイントです。

STEP4.(オプション)フリーランスとして独立する

フリーランスWebエンジニアとして独立することも可能です。会社員として経験を積んでからでも、プログラミングスクールを卒業してすぐでも、ブリーランスとして活動できます。

より高度な案件に挑戦への挑戦や収入の増加がみこめるため、フリーランス独立後も積極的に資格取得を目指しましょう。

まとめ

ここでは、Webエンジニア向けの資格を紹介してきました。

ただ、資格以外にもWebエンジニアに必要なことはたくさんあります。ぜひ、資格をとった後も引き続き、自分のスキルを磨き続けていただきたいなと思っております。

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実際に、プログラミング未経験から案件を獲得できた方も多いです。

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