あなたは漠然と将来に不安を抱いていませんか?今、世の中は100年に1度の時代の変革期だとも言われています。今後どんな仕事が必要とされてきて、どんな仕事が衰退していくのか?それは誰にも分かりません。そこで今回は、今後確実に需要が増えていくであろう仕事、「プログラミング」について詳しく解説していきます。この記事を読めば、どれだけプログラミングに需要があって、どんなプログラミング言語を学べばいいのか?が一気に理解できるはずです。
プログラミングの需要は高い
まず結論から申し上げますと、プログラミングという仕事への需要は非常に高いです。ご存知のように、ここ数年で世界のIT化は加速度的に進みました。労働生産性を高めていこうと考えると、コンピューター技術をうまく活用するしかないためです。その他、どうしてプログラミングの仕事への需要が高いまま推移しているのか?その理由をいくつかご紹介していきましょう。
IT人材が不足しているから
経済産業省が2019年に発表した「IT人材需給に関する調査」によると、今のIT普及率で試算した場合、2030年には「最大79万人のIT人材が不足する」と予測されています。もちろん、2021年現在でもIT人材は不足気味ですが、後10年後にはさらに多くのIT人材不足が起こると試算されているのです。
さらに、日本では諸外国に比べIT関連の開発で後れを取っていると言われています。つまり日本のIT関連企業は、海外のIT企業に追いつくため、常に優秀なプログラマーを探しているのです。この動きは今後もさらに拡大していくと見られています。
求人倍率が高いから
2021年現在、IT関連企業からの求人は非常に多く、全体の求人倍率が1.59程度とされている中、ITエンジニアに絞ってみると3を超えるとされています。求人倍率とは、1を超えると求職者よりも求人数が多い状態のことを指し、IT関連企業では3を超えているため、求人数が物凄く多いことがわかります。つまり、今IT関連企業に就職しようとすると非常に採用されやすいのです。
IoTなどIT化が進むから
ITの技術は、人間の生活になくてはならないものに変化しつつあります。その一例として「IoT化」が挙げられます。IoTとはInternet of Thingsの頭文字を取った言葉で、「物とインターネットがつながった状態」のことを指します。IoTの技術を駆使することで、オンラインで物を動かせたり、オンラインで物の状態を知ることが出来たりします。
特に、著しく変化を感じられるのが自動車業界でしょう。自動車に乗ると車内装備の殆どの物がコンピューターで制御されています。殆どの操作を、車内に搭載したタッチパネルで行え、車の状態などまで一目で分かるようになっています。
その他、自宅の鍵や電化製品などの管理をスマホから行える「スマートハウス」の技術などもIoTの技術です。この流れは、今後さらに拡大すると言われているため、プログラムを行える人材は、さらに多く必要なのです。
プログラミングが必修化した・するから
2020年から日本の小学校でもプログラミングを授業に取り入れることが「必修化」しています。とはいえ、いきなり難しいプログラミングを小学生に教えるのではなく、IT関連の機器をうまく授業に取り入れ、小学生のうちからITに慣れてもらおうという取り組みです。
小学生の授業でプログラミングが必修化したということは、今後さらに学校でプログラミングに触れる機会は広がっていくはずです。ということは、IT関連企業は小・中学生にも製品を販売するチャンスが増えます。その他、「プログラミングをもっと学びたい!」という子供たちへ企業側からアプローチすることも出来るかもしれません。プログラミングの裾野が広がると、そこに携われる人材もおのずと必要とされていくでしょう。
プログラミングの需要が低くなると言われる場合もあるけど、本当?
ここまでは、「プログラミングの需要は今後も高まっていく」という側面だけを見てお話してきましたが、中には「プログラミングの需要は今後減ってくる」というネガティブな意見も見受けられます。そこで、どうしてプログラミングの需要が無くなっていくという、ネガティブな意見が出るのか?について、詳しく解説していきます。併せて、「必要とされるプログラマーになるためのポイント」もご紹介しておきましょう。
AIに仕事を奪われる?
プログラミングの需要が無くなっていくとされる意見の中で、最も有名なのは「AIがプログラミングをしてしまうので、今のプログラマーは必要なくなる」という意見です。これは確かに間違いのない意見でしょう。プログラミングの作成や監視、運用、テストなどの業務は、人間がやるよりもAIがやる方が効率はいいです。
今まで一般のプログラマーが行っていたプログラミングの運用や管理をAIに全て任せてしまえば、その分人件コストを抑えられるため、企業側はAI化を推し進めていくはずです。ただ、ここでポイントなのは「AIはそこまで万能ではないし、AIを開発するプログラマーになれば仕事は減らない」ということでしょう。
IT関連企業がAIの導入を増やしていけばいくほど、AIのプログラミングが出来る人材は必要になっていきます。その為、今後プログラミングを学んでいくにはAI開発にも携われるプログラムを学ぶ必要があります。その他、前述したIoTに詳しいプログラミングを学んでも、需要が減っていくことは考えにくいでしょう。
オフショア開発などの海外の労働力に仕事を奪われる?
プログラミングの需要が無くなっていくというネガティブな意見の中には「オフショア開発などによって、日本国内のプログラマー需要が減る」ということです。オフショア開発とは「発展途上国などの人件費が安い国に仕事をアウトソーシングしてしまう方法」のことになります。
日本はかなり経済的に豊かな国に入ります。その分、日本人エンジニアに払う給与は高くなってしまうのです。経済のグローバル化オンライン化が進んだ今、発展途上国のエンジニアに仕事をアウトソーシングすることは非常に簡単になりました。
また、日本人エンジニアよりもスキルの高いプログラマーに仕事を委託する企業も増えるでしょう。そういった観点から、日本人プログラマーの需要は減っていくとも言われています。
では、そういった競争に負けないようにする為に、どうすればいいのか?それは「フルスタックエンジニアになること」や「マネジメントを学ぶ」ということで解消されます。フルスタックエンジニアとはフロントエンド、クラウド、OS、ネットワークなど、従来のプログラマーよりも幅広い知識を持っているエンジニアの事です。
プログラミングに対する専門的知識を、より広い視野で扱えるようになるため、海外のエンジニアにも負けない技術力を発揮できるでしょう。また、マネジメントの勉強をしておくことも重要です。多くのエンジニアをまとめ上げるマネージャーは、必ず必要になってきます。しかも、マネジメントの仕事は同じ日本人同士の方が円滑に進めやすいはずです。これから必要とされるプログラマーになるためにも、マネジメントについても学んでいくのもおすすめです。
プログラミング学習のメリット・身につく力
このように、今後プログラミングを学んでいくとかなり将来性があることがお分かりいただけたはずです。ここからは、今プログラミングを学ぶとどんなメリットがあったり、どんな力を身に付けることが出来るのか?について詳しく解説していきます。プログラミングを通じて、様々なことを手に入れることが出来るのです。
高収入
プログラミング学習を受けてプログラマーになると、高額な収入を得ることが出来ます。その他の業種の同年代平均年収と比較しても10%以上は高くなるでしょう。さらにプログラマーとして出来る事が増えていくと、その差は広がる傾向にあります。
プログラマーの中でも、アプリ開発に取り組んだり、データベースを扱うプログラマーになると、比較的高い収入を得ることが出来、大手の企業に正社員として採用されれば、高収入になることは間違いないでしょう。
ただし、一般的なwebプログラムだけが出来るプログラマーでは、そこまで高収入は見込めず、常に自己研鑽を行って、より高度なプログラムスキルを会得していく必要があります。独立してフリーランスになり、自分で仕事を受注できるようになれば、年収1,000万円も夢ではありません。プログラミングの学習を受けると、高収入を得やすいメリットがあります。
自由な働き方が可能
プログラミングを学習して、プログラマーになると「自由な働き方が可能」になります。具体的には「お金に困らない」「時間にとらわれない」「作業場所にとらわれない」という3つの自由です。
前述したとおり、プログラマーはその他の業種の労働者よりも、比較的多くの収入を得ることが出来ます。そのためお金に困ることはないでしょう。また、プログラマーになると「週に3日出勤だけでOK」などの時短出勤も可能になることもあります。
そして、プログラミング自体はパソコンが1台あれば出来ることなので、リモートワークが行いやすいです。会社のオフィスに出社せずとも、自宅でプログラミングを行う事も出来ますし、コワーキングスペースなどの自宅以外の場所でも、仕事を行うことが出来ます。「場所の自由」まで得ることが出来るのが、プログラマーになるメリットなのです。
スキルアップが収入・待遇に直結する
プログラミングを学習し、プログラマーになるとそれだけで高収入を得やすくなりますが、さらなる高みを目指すのであれば、「スキルアップをすること」は必須です。しかも、プログラマーという職種では、スキルアップが収入に直接つながりやすいのです。
例えば、前述したようにプログラマーとして働くだけでなく、マネジメントスキルを身に付け、プロジェクトマネージャーになれば、さらに高収入を得られるでしょう。プログラミングだけでなく、エンジニアとしての対人スキルを身に付ければ、収入は上がりやすくなります。
また後述しますが、プログラマーの中でも「今必要とされやすいプログラム言語」を幅広く理解していれば、それでも収入は上がっていきます。IT業界というのは、非常に変化の速い業界です。プログラマーになってより高収入を得たければ、とにかく自己研鑽してスキルを高めていくことが必要になってきます。しかし、スキルアップをきちんと出来れば、他の業種よりもスピーディーに高収入に結びつきやすいでしょう。
論理的思考力
プログラミングを学習すると「論理的思考力が身に付く」と言われています。論理的思考とは「ロジカルシンキング」とも呼ばれ、物事を順序だてて考える思考の事です。プログラミングは、コンピューターに間違いのない指示を与え、自分で欲した最適な答えを戻してもらうこと。つまり「プログラミングにより、きちんとした指示を与えることが出来なければ、自分の手に入れたい答えは戻ってこない」のです。
漠然と「○○駅の近くまで行って停めてくれ」と言っても、どんな乗り物で行くのか?どれくらいの距離が「近く」なのか?をきちんとコンピューターに伝えなければ、あなたが思い描いた通りの答えは返ってこないでしょう。
プログラミングを日常的に学んでいると、「○○駅の近くまで車で行って、駅の南方500m付近で停めて欲しい」と具体的に指示を出すことが出来るようになります。なぜなら、それぐらいに具体的な数字で指示しないとコンピューターは思い通りに動かないからです。
論理的思考力が高まってくると、「どうしてこの仕事はうまく出来なかったのか?」や「どうして自分の出した指示が部下に上手く伝わらなかったのか?」などを自己分析出来るようになります。これらの考え方はIT企業に就職せずとも、社会人になれば一般的に手に入れておきたい技術です。
プログラミングを学習しただけで、人間に必要な論理的思考力が手に入るのは大きなメリットに挙げられるでしょう。ちなみに、論理的思考力がある人は、「相手に対して思いやりがある人」だとも言われていて、人が世界中を飛び回って活躍するグローバルな現代社会では、価値観も多様化しているので、非常に重要なスキルになっています。
需要の高いプログラミング言語は?
それでは、ここから現在のIT業界で需要が高いとされているプログラミング言語をご紹介いたします。前述した通り、需要が高いプログラミング言語を複数マスターしている方が、収入が高いプログラマーになりやすいです。ここでしっかり確認して、今後のプログラミング学習に役立てていきましょう。
Java
2021年現在で最も需要が高いプログラム言語と言えば「Java」です。Google社でも自社の「Google三大言語」に挙げ、開発に用いているのがJavaなのです。最大の特徴と言えば「どんな環境でも使える言語」だというところでしょう。システム開発、Web開発、アプリケーション開発と、様々な場面でJavaは活用されています。
例えば、一般企業の業務システムにもJavaは導入されていますし、多くのwebサービスにも使用されています。また、Androidアプリを開発する際にもJavaは活用されているのです。このように、様々な場面で活用することが出来るため、プログラミングを学んで高収入を得るにはJavaは是非とも覚えておきたい言語の一つになります。
その他、JavaはJava仮想マシンというもので動いているため、どんなコンピューターでも動作させることが可能です。こうした汎用性の高さも、Javaの人気を強固なものにしている理由だと言えるでしょう。
ただし、Javaは大規模開発や堅牢性に優れているので、在宅型のフリーランスプログラマーになりたい方にはあまり向いていないかもしれません。
JavaScript
Javaと名前が似ているものに「JavaScript」があります。名前は似ていますが、このJavaScriptとJavaは全く異なるプログラム言語です。Javaは前述した通り、システム開発に大きく関わっているプログラム言語ですが、JavaScriptはwebページに動きを付けるプログラム言語になります。
例えば、webページのある部分をクリックするとポップアップが表示される仕組みや、webページをスクロールすると、画像がフェードインされる仕組みなどを作ることが出来ます。
その他、非同期通信でも情報を更新することが出来るようになるのもJavaScriptの魅力です。Googlemapを使っていて、画面をスクロールさせただけで、そのエリアの最新情報が表示されていく仕組みは、JavaScriptを使っているためです。
1995年に登場したプログラム言語ですが、今では多くのwebサイトで活用されている言語となっています。JavaScriptもプログラマーが学んでおくべき言語だと言えるでしょう。
Python
需要の高いプログラム言語の3つ目は「Python」です。パイソンと呼ばれる言語ですが、最も有名なのは「AI開発に利用されているプログラム言語」だということでしょう。前述した通り、AI開発に携わることは、今後プログラマーとして仕事をするにあたって、必要不可欠な事です。
そのAI開発に利用されるプログラム言語ということで、Pythonは学んでおくべき言語だと言えるでしょう。さらに、Pythonで開発されているサービスはまだまだあります。有名なところでいくと「YouTube」「Instagram」「dropbox」などのサービスは全てPythonを活用して作られたサービスです。
この記事を読まれている方で、これらのサービスを全く利用したことがないという方は、まずいないはずです。それほどにPythonは有能なプログラム言語で、今後も間違いなく需要が高止まりする言語だと知っておきましょう。ビッグデータを効果的に整理分析してくれるのもPythonですし、ブロックチェーン技術開発にも関わっています。
PHP
これから需要が高まるのか?といわれると不明確ですが、PHPも是非とも学んでおくべきプログラム言語でしょう。どうして学んでおくべきなのかというと、「非常に汎用性が高いプログラム言語」だからです。そもそもPHPとは、殆どのwebサイトに活用されているプログラム言語です。
Webサイトを表示させている代表的な言語としてはHTMLが挙げられますが、このHTMLやCSSと組み合わせて活用されているのが、PHPなのです。有名なところでいうと、CMSの一つ「Wordpress」はPHPを活用して作られているサービスです。その他、SNSのFacebookもPHPが使われています。
このように、誰もが知っているwebサービスに高頻度で登場するのがPHPなので、プログラマーになりたいのであれば、最低限知っておいた方がいい言語だと言えるでしょう。また、初心者にも比較的理解しやすい言語になるので、プログラミング入門編として学ばれることをおすすめします。
C#
需要が高いとされるプログラム言語、最後の1つは「C#」です。C#と似ている言語に「C言語」というものがありますが、C言語とC#は別のプログラム言語になりますのでご注意ください。C#とは2000年にマイクロソフト社が新しく開発したJavaを元にしたプログラム言語になります。
C#が使われている最も有名なサービスを挙げておくと、ゲーム開発エンジンの「Unity」があります。UnityはC#を元に開発されたゲーム開発エンジンで、プロの現場でも活躍するソフトになっています。ちなみにUnityを使って開発されたゲームには「ポケモンGO」や「ドラゴンクエストⅧ」などがあり、それだけでもC#を学んでおいて損はないことがお分かりいただけるでしょう。
その他、GUIアプリを開発したり、一般的なwebアプリを開発するのにもC#は使われています。マイクロソフト社が開発した言語という言ことで、Windowsとも相性がいいのがポイントでしょう。これから先、プログラミングを学んでいくには、C#も重要なポイントになるので、覚えておいてください。
まとめ
というわけで、今回はプログラミングの需要や将来性、どんなプログラミング言語が今後も需要は高止まりするのか?について詳しく解説してきました。ご紹介したように、プログラミングを学ぶことは将来の選択肢を増やすためにも、大きな財産になります。プログラミングに対するネガティブな意見もありますが、今後必ず人手不足が発生する職種だと言えます。早速COACHTECHを受講して、プログラミングスキルを学んでみられてはいかがでしょうか?