稼ぐためのプログラミング独学講座

稼ぐためのプログラミング独学講座プログラミング

プログラミングを学びたいという人はたくさんいます。その中でも、ゆくゆくはプログラミングのスキルを活かしてお金を稼ぎたい、という人の割合は多いでしょう。

できればプログラミングを独学で学びたいけれど、それで稼げるようになるのだろうか・・・?そんなふうに悩んでいる方もいらっしゃることでしょう。

この記事では、プログラミングを独学で学び、稼げるようになるにはどうしたらいいのか、そのノウハウを伝授します。

稼ぐために、プログラミングを独学する

プログラミングをする男性

プログラミングを学習する目的は、人それぞれです。「特技として身につければ就職に有利そう」「単純に楽しいから」などいろいろな理由があるでしょう。「プログラミングで稼ぐ」というのも、大きな目的になります。

明確に「稼ぐ」ということを目標にしたとき、学習はより高いレベルを目指さなければなりません。しかも「独学で」ということになれば、それは試練の道です。

プログラミングを独学して稼げるようになるためには、周到な計画をめぐらすことをお勧めします。くじけぬように、モチベーションを保てるように、工夫しましょう。もっとも、「ここを乗り越えれば稼げるようになる」というのが強いモチベーションになるのなら、それが一番いいことかもしれません。

独学で稼ぐならWeb開発がお勧め

プログラミングを独学するのは大変な上に、稼ぐという目標を立てたなら、道は容易ではありません。そのため、なるべく進みやすい道、「稼ぎやすい分野」にいくのがいいのではないでしょうか。

一番お勧めなのは、Web開発関連です。それには、次のような理由があります。

  • 需要が高い
  • 学びやすい
  • 簡単な言語
  • 手本が多い

順に説明しましょう。

需要が高い

Web開発は、とても需要が高い分野です。企業をはじめとする様々な団体や個人事業主などが、Webサイトを持っています。それぞれ、集客、販売、求人、PRなど、様々な目的でサイトを運営しています。

それらの作成・運用・保守・改修といった案件が山のように存在しています。一度作ったら終わりではなく、世の中の変化などに合わせて絶えず手を加えていくものなのです。従って、慢性的に人が足りていない状況です。

学びやすい

Web開発に関わる仕事に必要な技術は、HTML&CSSなど、学びやすいものが多くなっています。これにJavaScriptを加えれば、フロントエンドと呼ばれる、ユーザーの目に直接触れれる部分を作るエンジニアとしてスタートを切れるスキルを手に入れたことになります。JavaScriptもまた、学びやすい言語です。

これらの言語については書籍をはじめとする教材やネット上の情報が非常にたくさんあります。また、Webブラウザとテキストエディタさえあれば、コードを書いて試してみることができるので、誰でもすぐに始められるという手軽さがあります。

Web開発のうち、ユーザーの目に直接触れないサーバー側、バックエンドと呼ばれる部分のエンジニアになるための技術には、幅広いものがあります。ただ、バックエンドで最もよく使われている言語であるPHPは、比較的簡単なので、独学でも習得可能です。

簡単な言語

上で述べたHTML&CSS、JavaScript、PHPといった言語は、数あるコンピューター言語の中でも簡単なほうに属します。サーバーサイドでよく使われる言語であるRubyやPythonも、難解な言語ではありません。よって、Web開発の世界は、言語の習得に関しては比較的たやすい分野だと言えます。

もちろん個人差はありますし、学習方法の選択の仕方によっては思いの外、時間がかかることもあります。ただ、CやC++、Javaなどに比べれば、独学にかかる時間的なコストは少なめで済むはずです。

こちらの記事でプログラミング言語を難易度別に紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

手本が多い

Web関連の仕事、特にフロントエンドの仕事に関しては、手本が豊富に、無償で手に入ります。ブラウザには、HTMLコードを表示する機能があります。これを使えば、現実に運用されているサイトのコードを見ることができます。

独学でHTML&CSSやJavaScriptを学習したあとは、世の中にあるサイトを手本として、コードを学べばよいのです。最終的には、ブラウザでサイトを見て、同じようなサイトをマネてコーディングして再現できるようなレベルになれば、「使える」フロントエンド・エンジニアになったと言えるのではないでしょうか。

稼ぎやすい分野(Web以外)

プログラミングで稼げるのは、Web関連だけではありません。生活の隅々にまでコンピューターが入り込んでいる現在、プログラミングの仕事は無数にあります

ただ、独学となってくると、誰でも手軽に稼げるとは言い切れません。稼ぎやすい分野はそれほど多くないかもしれません。例えば、次のようなものが考えられます。

Excel VBA

VBAというのは、Visuaf Basic for Applicationsの略で、Microsoft社のOffice製品に付属するプログラミング言語です。マクロの拡大版のようなもので、業務の効率化に威力を発揮します。

特にExcelのVBAはとても強力で、単なるマクロの域をはるかに超えています。オフィスなどで、業務の効率化のためにExcel VBAを使っている例は多いでしょう。社内にVBAを操れる人がいればいいのですが、そうでない場合は、外注に出すこともあるようです。

クラウドソーシングサイトなどを見ると、そうした開発案件がたくさん見つかります。VBA自体は習得が容易なので、やはり稼ぎやすい言語ということになります。ただ、習得が容易なぶん、できる人も多いので、競争には勝つ必要があります。

スマホアプリ

スマホアプリも、案件数が豊富な分野です。スマホアプリ開発会社で働いたり、フリーランスで案件を受注して稼ぐほか、自分でアプリを作ってリリースするという方法があります。

安定性を求めるなら開発会社に勤務するのが手堅いでしょう。フリーランスも、案件をコンスタントに受注できれば安定して稼げます。

自作アプリを公開するのは、ダウンロード数が稼げて、販売数や広告収入が伸びれば大きな収益も目指せます。ただ、そうなるのは大変で、よほど良いアイディアがないと難しいでしょう。

稼ぐためのプログラミング独学法

積み重なった本

プログラミングの独学は、難しい、挫折しがちとよく言われています。けれども決して不可能ではなく、成功している人もたくさんいます。独学で学んで、フリーランスの開発者として生計を立てている人もいるのです。

独学を成功させるために、一番いいのはプログラミングを楽しむ、好きになる、ということです。努力を努力と思わず、熱中しているうちに上達してしまったというのが理想です。

しかし、「好き」だけではなかなかやり通せるものではありません。きちんと計画を立てて、成功への道筋をあらかじめつけてから取り組むのが挫折しないコツです。

今回は、「稼ぐ」という目標を明確に持っていますから、取るべき道は割と明確です。稼ぎやすい分野に絞り込んで、一気に進むのがよいでしょう。

ここでは、稼ぎやすい分野として「Web開発のフロントエンド」に絞ってプログラミングを独学する道を紹介します。もちろん、その他の分野であっても計画の立て方はほぼ同じです。

ターゲットはHTML&CSSとJavaScript

フロントエンド・エンジニアとして稼げるようになるために身につけるべきなのは、「HTML」「CSS」そして「JavaScript」です。逆に、この3つ以外の言語は必要ないと言ってもよいのです。

これらは簡単な言語なのですが、プログラミングが未経験で触ったことがない状態から学ぶとなると、やはりそれなりに骨は折れます。挫折しないためには、学習法を吟味してからスタートしたほうがよいでしょう。

独学ということになれば、書籍を使った学習法が有力です。その他、学習サイトを利用する方法も、独学に近いと言えます。また、既存のWebサイトをお手本として、マネしてみる、という学習方法にも、取り組む価値があります。

書籍を使った学習

書籍を使った学習では、教材となる書籍を選定し、読みながらコードを打ち込む形で進めていきます。

書籍選びに関しては、わかりやすさを重視します。はじめから詰め込みすぎず、さらっと1周できるものを選んだほうが、取り組みやすいでしょう。その後、別の本でより詳しく学ぶということもできます。

HTML&CSSで1冊、JavaScriptで1冊、という具合に学ぶのがよいでしょう。物足りなければ、中級編・上級編の書籍を買い足して取り組むこともできます。いずれにせよ、1冊あたりにかける時間はなるべく短いほうが、投げ出す確率が減ります。

一番大事なのは、読むだけでなく、手を動かしてコードを打ち込むことです。独学の難しいところは、ここにあります。つい、楽をしたいをしたいという気持ちが出てきて、打ち込むのをサボってしまいがちです。そうすると、あまり身につきません。

読むだけでも内容を「理解」することはできますが、手を動かして打ち込まないと、コードが体の中から「沸いてくる」状態にはなりません。プログラミングは、頭と体、両方でやるものなのです。

独学をする際助けになるのは、誰か質問できる人がそばにいることです。また、気軽に質問できるネット上のコミュニティーに参加するのもよいでしょう。こうした環境がないと、難所や壁にぶち当たったとき、先に進めず、投げ出してしまう原因になりかねません。

こちらの記事で、初心者におすすめの書籍を紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

学習サイトを使った学習

プログラミング学習サイトは、書籍による独学の弱点を補ってくれる存在です。多くのサイトは、レッスンコンテンツを消化した後に演習課題でコードを打ち込むという形になっています。このとき、演習を終えないと次のレッスンには進めなくなっていたりします。打ち込むことをサボることができないのです。

間違えたらヒントが出たり、どうしても分からないときは質問ができたりと、挫折を防ぐ仕組みが施されています。モチベーションの維持の助けになるように、ゲーム形式になっているサイトもあります。

それでもやはり、スケジュールは自己管理に任されており、怠けることは簡単です。やり通すには意思の力が必要です。面白くてプログラミングにハマり、どんどん先に進んでいるうちにあっという間に終わったという人もいますから、人それぞれです。

こちらの記事で、プログラミングを学習できるサイトを紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

既存のサイトのコードを参考にする

Web開発者を目指す人がよくやる練習法として、既存のWebサイトのマネをするというのがあります。ブラウザの、ページのソースを表示する機能を使って、そっくりそのままコードをマネして打ち込んでみるのです。そうすることで、HTMLタグの使い方などを実例を通して学ぶことができます。

サイトは数え切れないくらいあるので、練習材料が尽きる心配はありません。デザイン的に気になるサイトがあったら、どんどんマネしてみるとよいでしょう。

そうするうちに、だんだんと、ソース表示をしなくてもソースがなんとなく想像できるようになってくるはずです。そうなれば、注文通りにサイトがコーディングできるようになるでしょう。

プログラミングで稼ぐ方法

PCから出る手の上にドルマーク

プログラミングで稼ぐ方法は、いろいろあります。端的に言って、プログラミングは稼ぎやすいスキルです。

ただし、プログラミングさえできれば稼げるかというと、それほど甘いものではありません。何らかの形で「自分を売り込む」ことが必要です。就職するなら面接で、フリーランスで稼ぐなら営業活動を通して、自分のスキルや自分を使うことのメリットをアピールするのです。

そのためのノウハウを仕入れ、準備をしなければなりません。プログラミングを学ぶよりそちらのほうがハードルが高いと感じる方もいるかもしれませんが、案ずることはありません。本職の営業マンとは違って、売り込みが占める割合は、業務の中のほんのわずかですから。

独学である程度プログラミングを身につけたら、実際に稼ぐために動き出しましょう。いつまでも学習や練習だけしていても前に進めません。実践を通してしか、身につかないこともあるのです。

以下では、プログラミングで稼ぐための方法をいくつか紹介します。どれかひとつに絞るのもいいですが、可能ならいくつかを平行してやってみるのもいいでしょう。やり方によって稼ぎやすさも違うし、人によって向き不向きもあるので、いろいろ試してみることをお勧めします。

準備:ポートフォリオ作成

稼ぐための第一歩として、ポートフォリオを作りましょう。見本となるようなWebサイトなどを作って、仕事につなげるのです。

実績のない状態では、実力を判断してもらう材料はポートフォリオしかありません。力を入れて作りましょう。

といっても、そのサイト自体で稼ぐのが目的ではありませんから、斬新な企画とか周到なマーケティングなどは必要ありません。コーディングの実力を分かってもらえる作りになっていれば、とりあえずは十分でしょう。

フリーランスとしての営業活動

フリーランスとして稼ぎたいのなら、営業力を磨く必要があります。腕が認められれば、どんどん仕事が舞い込むということもあるかも知れませんが、そうなるまでは地道に営業活動をしなければなりません。

営業といっても、プロの営業マンがやるような本格的なセールストークができる必要はありません。一番大事なのは仕事をやりきる力があるということで、それをちゃんと分かってもらえればいいわけです。

実力以上によく思ってもらう必要はまったくありません。やりきれない仕事を引き受けてしまっても困るだけです。

ポートフォリオがあれば、それをクライアントに見てもらいます。すでにいくつか仕事の実績があり、見せることが可能なら、それを示すのもよいでしょう。

フリーランスの営業活動の手段として、以下ではクラウドソーシング、直接営業、人脈の活用について解説します。

クラウドソーシング

フリーランスとしてプログラミングで稼ぐなら、クラウドソーシングサイトに登録しましょう。クラウドソーシングは、フリーランスとして仕事をしたい人とフリーランスに仕事を頼みたい人を繋ぐ場所です。「ランサーズ」や「クラウドワークス」が有名です。

クラウドソーシングで稼ぐためには、しっかりしたポートフォリオを作ることはもちろん、案件に応募するときの提案文をしっかり書くなど、こまめな営業活動が欠かせません

クラウドソーシングの特徴として、実績がクライアントから見える状態にあるということがあります。今までに何件受注したか、クライアントからの評判はどうかということが、数字で示されます。よって、以前からやっていて、すでに実績十分なフリーランスの人が有利になりやすいのがクラウドソーシングです。

実績がないうちはなかなか案件を獲得できませんが、実績を重ねるうちにだんだんと獲得できるようになります。さらに実績を積んでいけば、単価の高い案件も受注できるようになっていくでしょう。そうするうちに、やがていきなり仕事依頼の打診が来るようになることもあります。

最初は苦しいかもしませんが、うまく回り出すとありがたいのが、クラウドソーシングという仕組みです。

直接営業

Web制作会社などに直接営業をかけるという手もあります。手段としてはメールや電話、訪問などが考えられます。

いきなり訪問するのはハードルが高く、労力的にも大変なので、最初はメールでコンタクトを取り、徐々に顔を繋ぐのがよいでしょう。

人脈を活用する

人脈は宝です。知り合いへの営業は、まったく知らない人へのそれよりは見込みがありそうです。特別売り込みをかけなくても、何かのおりに、今こういう仕事をしていると知っておいてもらえば、のちのち仕事に繋がる可能性があります。

特にフリーランスになりたての時期は、前の職場や学校の時の知り合いが大いに助けになることがあります。将来フリーランスになりたいと考えているなら、今の友人や知り合いとの交遊を大事にしましょう

開発会社への就職・転職

就職や転職も、プログラミングで稼ぐための手段です。ポートフォリオを題材に、開発会社などに採用してもらうべく自分を売り込みます。単発か永続的なものかの違いがありますが、フリーランスの営業活動と似た面があります。

サービスの立ち上げ・起業

自分で、アプリや商用サイトなどを作って稼ぐこともできます。いわゆる起業というものです。個人的に副業としてやる、本格的に会社を立ち上げるなど、様々な形態が考えられます。

これで収益を得るためには、アプリやサービスが当たらなければなりません。つまりリスクがあります。放っておいても当たるということは考えにくいので、宣伝活動をする必要があります。フリーランスの営業活動で自分を売り込む以上に、自分のアプリやサービスを世の中に売り込むのです。

全面的にそれに生活を賭けるのではなく、最初は小さく、副業としてやって、いくつかアプリやサイトを作っていくうちに、どれかが当たれば本業とするという形も考えられます。そのほうが現実的でしょう。

補助金などを活用できれば、チャンスは広がるかもしれません。行政書士など、その道のプロに相談してみるといいでしょう。

プログラミングを教える

プログラミングの知識や技能を活かす道として、「教える」という方法があります。

プログラミングができるということと、教え方がうまいということはまた別のことですが、教えることが好きならばやってみる価値はあります。社会的な意義の大きな仕事でもあります。

教えることを収入源とする方法としては、学習コンテンツを作成したり、プログラミングスクールの講師になったりすることが考えられます。いずれにしても、「プログラミングの達人である」ことを示す何らかの肩書きがあると人を引きつけやすく、有利です。

学習サイト・ブログ運営

ネット上でプログラミング学習ができるコンテンツを作ってブログなどの形で公表するという稼ぎ方があります。広告収入を得たり、うまくすれば有料会員を集められるかもしれません。

もし、ブログの内容が出版社の目に留まれば、書籍の出版依頼が来るかもしれません。そんなにたくさんある話ではありませんが、内容が充実していたり、視点がユニークだったりして「売れる」と見込まれれば、夢ではありません。書籍とまではいかなくても、単発や連載で記事の執筆依頼が入る可能性もあります。

学習動画の作成

YouTubeなどの動画配信サイトで、プログラミング学習動画を公開することもできます。収益化のためには超えなければならない条件がありますが、再生数が稼げれば大きな利益も望めます。

ただし、再生数を伸ばすためには、わかりやすく、面白いことに加えて、企画、編集など、様々な要素が必要になります。

プログラミングスクール講師

プログラミングを教える道として、プログラミングスクールの講師になることはひとつの到達点です。収入も安定することでしょう。

多くのプログラミングスクールでは、現役エンジニアが講師をしているということをセールスポイントにしています。よって、講師として採用されるためには、現役のエンジニアであることが有利に働きます。

対面やオンラインで人に直接教える職種なので、対人のスキルが必要になります。受講生の学習ペースに合わせたり、質問に答えたり、悩み相談に乗ったり、ということも大事になってきます。

まとめ

プログラミングを独学して稼ぐ方法には、様々なものがあります。その中でも、比較的稼ぎやすい分野であるWeb開発のフロントエンドを中心に解説しました。けれども、プログラミングの世界はもっともっと広大です。もし、まだ誰もやっていない稼ぎ方を見つけることができたら・・・夢は広がります。

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