ITエンジニアには適性があることをご存知でしょうか。ITエンジニアには向き不向きがあり、向いていない人がITエンジニアになり辛い思いをする場合もあります。
この記事では、ITエンジニアに向いている人の特徴や、ITエンジニアの適性を見極める方法を紹介します。
「ITエンジニアになりたいけど、自分が向いているか分からない」、そんな方はぜひ参考にしてみてください。
ITエンジニアに向いている人の特徴
ITエンジニアに向いている人の特徴は、7つあります。
- 新しい技術に興味がある人
- コンピューターが好きな人
- 論理的な思考ができる人
- 問題解決の能力が高い人
- 集中力が続く人
- コミュニケーション能力が高い人
- 健康管理ができる人
7つの特徴について、詳しく解説します。
新しい技術に興味がある人
ITエンジニアに向いている人の1つ目の特徴は、新しい技術に興味があることです。
デジタル化が進む現代、IT関連の技術は進歩を続けています。
新しい技術に対して「使ってみたい」や「調べてみたい」とワクワクして取り組むことで、そこから新しいアイディアが生まれます。また新しい技術を取り入れることで、よりスキルフルなエンジニアになれるのです。こういった理由から、新しい技術に対して興味を持って取り組める人がITエンジニアに向いているといえます。
一方、新しい技術に興味がない人は、将来的に必要のない人材になってしまう可能性があります。変化の時代の中で、古いスキルは需要が無くなってしまう可能性があるのです。そのため、変化を恐れる人はITエンジニアに向いていないかもしれません。
コンピューターが好きな人
ITエンジニアに向いている人の2つ目の特徴は、コンピューターが好きなことです。
ITエンジニアといってもその職種は様々ですが、ほとんどの場合、コンピューターに触れる必要があります。何時間もコンピューターに触れていても苦ではない、そんな方にITエンジニアはおすすめです。
論理的な思考ができる人
ITエンジニアに向いている人の3つ目の特徴は、論理的な思考ができることです。
ITエンジニアの多くは、機械を相手に仕事をします。人間相手であれば「こんな感じで」と曖昧に伝えても、相手が空気を読んでこなしてくれることがあります。しかし機械に命令を下す場合、曖昧ではいけません。1から10まで論理的に説明する必要があるのです。
問題解決の能力が高い人
ITエンジニアに向いている人の4つ目の特徴は、問題解決の能力が高いことです。
ITエンジニアをしていると、常日頃から問題に立ち向かう必要があります。プログラムのエラー解決やシステムが停止した際の復旧作業など、業務における問題は様々です。
これらの問題は途中で放り出すことができず、解決しなければ仕事を終わらせることができません。むしろITエンジニアは、問題を解決することが仕事ともいえます。
問題を楽しんで解決できる人、トライアンドエラーを繰り返せる人にITエンジニアは向いています。
集中力が続く人
ITエンジニアに向いている人の5つ目の特徴は、集中力が続くことです。
ITエンジニアに対して「世の中を便利にする華やかな仕事」というイメージを持つ人も多いでしょう。しかし実際には、地道で繊細な作業を長時間続けることが仕事なのです。
例えばブログラミングをする場合、論理的に考えながら長時間コードを書き続ける必要があります。スペルミス1つ、スペース1つでエラーが出てしまうため、集中力を保ちつつパソコンに向かい続けなければならないのです。
集中力を切らさないほか、リフレッシュする方法を見つけておくことがITエンジニアとして成功するポイントです。
コミュニケーション能力が高い人
ITエンジニアに向いている人の6つ目の特徴は、コミュニケーション能力が高いことです。
ITエンジニアにはITに関するスキルや能力のほか、コミュニケーション能力が必要です。多くのプロジェクトは、一人では進みません。一般的なプロジェクトは数十人、大規模プロジェクトになると数百人もの人と一緒にシステムを作り上げることになります。
プロジェクト参画メンバーやクライアントに対し、円滑なコミュニケーションを図ることでより良いシステムができあがります。
健康管理ができる人
ITエンジニアに向いている人の7つ目の特徴は、健康管理ができることです。
ITエンジニアは職業柄、長時間パソコンと向かい合って仕事をします。一日中座ったままの姿勢ですごすため、体調を崩してしまう人も多いです。
エンジニアとして長く活躍するためにも、食事管理や運動の習慣付けなど健康に気遣う必要があります。以上の理由から、健康管理ができる人のほうがITエンジニアに向いているといえます。
ITエンジニアに向いていない人の特徴
ITエンジニアに向いていない人の特徴は、4つあります。
- 根気よく考えることが嫌いな人
- 変化を恐れる人
- 地道な作業が嫌いな人
- 受け身な人
それぞれの特徴について、詳しく解説します。
根気よく考えることが嫌いな人
ITエンジニアに向いていない人の1つ目の特徴は、根気よく考えることが嫌いなことです。
華やかなイメージとは違い、ITエンジニアの仕事は根気よく考え続ける必要があります。エラーを解消するにはどうすればよいのか、もっと処理速度をあげるためにはどうすればよいのか、常に考えごとをしなければなりません。
世の中には、便利なITツールがあふれています。これらはエンジニアが根気よく考え抜いた結果、出来上がったものなのです。より良いシステムの完成に向けて考え抜けない人は、エンジニアには向いていないといえるでしょう。
変化を恐れる人
ITエンジニアに向いていない人の2つ目の特徴は、変化を恐れることです。
デジタル化が進む現代、ITの技術は日々進化を続けています。そのためIT業界に身を置く限り、変化を感じ続けなければならないのです。
例えばスマートフォン。ほんの20年前までは誰も持っていないどころか、存在すら知りませんでした。しかし2022年現在、多くの日本人はスマートフォンを使っていて、それなしでは生活が成り立たないほど普及しています。
このようにIT業界では、ほんの数年で業界の常識が変わっていきます。そのため変化を恐れる保守的な人にとって、IT業界は常に緊張を強いられる辛い業界であるでしょう。
地道な作業が嫌いな人
ITエンジニアに向いていない人の3つ目の特徴は、地道な作業が嫌いなことです。
先述した通り、ITエンジニアの仕事は地味な作業の連続です。例えばプログラマーであれば、コンピューターに対して地道にプログラミングを行います。もしプログラム中にエラーが出たら、地道にエラーメッセージやコードを辿って解決しなければなりません。
IT技術は魔法ではありません。プログラミングに限らず地道な作業の連続で、今のシステムが成り立っているのです。
受け身な人
ITエンジニアに向いていない人の4つ目の特徴は、受け身なことです。
先述した通り、IT業界には新しい技術やシステムが日々登場しています。新しい技術が出ても、誰も「これを勉強してください」と指示してくれません。ITエンジニアは、自ら興味を持って新しい技術を学ばなければいけないのです。
新しい技術やシステムに対して自ら飛び込めない人は、いずれ時代遅れのエンジニアとして淘汰されてしまうでしょう。そのため、受け身な人はITエンジニアに向いていないといえます。
ITエンジニアの適性をプログラミング学習から見極めよう
ITエンジニアの適性は、プログラミング学習を通して見極めることができます。
プログラミングとは、機械に対して命令する作業です。この作業には論理的思考能力や集中力、問題解決力などが求められます。つまりプログラミングをすることで、ITエンジニアに必要なスキルが自分にあるかどうかが分かるのです。
ITエンジニアであれば、プログラミング能力が必要とされる場合も多いです。そのため、ITエンジニアに興味があれば、まずはプログラミングの学習から始めることをおすすめします。
プログラミングの学習方法
プログラミングの学習方法を6つ紹介します。
- 参考書
- YouTubeなどの動画
- Webコンテンツ
- 専門学校
- プログラミングスクール
- 勉強会やセミナー
それぞれの学習方法でメリット・デメリットが異なるため、自分に合った方法を試してみてください。
参考書
参考書を活用すれば、誰でも簡単にプログラミング学習が始められます。1冊あたり2000円程度と安価なため、費用的な負担が少ないことが特徴です。
参考書を使用した学習で大事なことは、自分にあった参考書を選ぶことです。
世の中にはたくさんのプログラミング用の参考書がありますが、おすすめは「入門編」といったタイトルが付いているものです。これらはプログラミング未経験の方でも分かりやすいように書かれています。他にも図解が多いものや、コードがたくさん載っているものもおすすめです。
逆に専門用語がたくさん載っているものや、分厚すぎて1冊すべて終えられそうにない参考書は、挫折の原因となるため初心者にはおすすめしません。
プログラミング初心者におすすめの参考書はこちらの記事でまとめています。参考書で学習を始めたい!という方はぜひ参考にしてみてください。
YouTubeなどの動画
YouTubeなどの動画コンテンツにも、たくさんのプログラミング学習動画が上がっています。YouTubeであれば完全無料で視聴できるため「とりあえずやってみよう」という、ライトユーザーにおすすめです。
YouTubeなどの動画コンテンツを使用した学習のメリットは、テキストよりも分かりやすいことです。動画によっては、開発環境のインストール方法や実際にデバッグ(バグ修正)をするところまで映してくれているため、初心者の方でもマネをするだけでプログラミングができます。
しかし動画形式で理解しやすい一方、コンテンツの品質にバラつきがあるというデメリットがあります。YouTubeは個人でも簡単に動画を投稿できます。そのため役立ちそうもない内容の動画もたくさんあります。そして、初心者がそれを判断するのは難しいかもしれません。
動画の取捨選択を正しく行うことで、YouTube動画を活用した学習の効果が高まります。
Webコンテンツ
Webコンテンツを利用する学習方法もあります。講義形式のものやゲーム形式のものなどいろいろなコンテンツがありますが、自分が学習しやすいものを選ぶとよいでしょう。
Webコンテンツは移動中や仕事の合間など、ちょっとした隙間時間で学習が進められます。まとまった時間が取れない方でもプログラミングの学習が可能です。
しかし多くのWebコンテンツは初心者むけのため、実務レベルの学習をすることは難しいです。また疑問点があった場合に質問をすることもできません。
Webコンテンツは、あくまでプログラミング学習の補助として活用することがおすすめです。
プログラミングの学習におすすめのサイトはこちらの記事で紹介しているので、参考にしてみてください。
また、プログラミングをゲーム感覚で楽しく学習したいという方は、こちらの記事にまとめたサイトをぜひ体験してみてください!
専門学校
プログラミング専門学校であれば、時間をかけて集中的にプログラミング学習が可能です。
専門学校は、未経験からでも実践で役立つスキルが学べます。数年間にわたり学校に行くため、初歩的な内容から実践的な内容まで段階を踏んでじっくりと学習可能です。また、実際に手を動かしてプログラミングする時間が多くとられているため、アウトプットしながらの学習となり、効率よくプログラミングを習得することができます。
しかし、専門学校は学費が約200万円程と、他のプログラミングの学習方法に比べて高額です。また学習期間も数年と長く、お金と時間に余裕のある人でなければ通うのは難しいです。
プログラミングスクール
プログラミングスクールに通うことで、プログラミングを学習することができます。
プログラミングスクールは、コースやカリキュラムにもよりますが、専門学校と同じく未経験から実践で役立つスキルを学べる場合が多いです。さらに専門学校に比べて、受講料は安く、短期間で学習することが可能です。
一方プログラミングスクールは、専門学校よりも短期間でカリキュラムが終わってしまいます。そのためプログラミングを習得するには、自分で予習・復習などの努力をする必要があります。能動的に高い意識を持って学習する方に、プログラミングスクールがおすすめです。
勉強会やセミナー
プログラミングに関する勉強会やセミナーに参加することで、プログラミング学習ができます。
インターネットで検索すると、プログラミングに関するたくさんの勉強会やセミナーがヒットします。その内容も「最新のIT事情についての講演会」や、ひたすらコードを書く「もくもく会」など様々です。
勉強会やセミナーの多くは、単発で開催されます。そのため勉強会やセミナーだけで、未経験から実践スキルまで網羅的にプログラミング学習をするのは難しいです。ある程度プログラミングができるようになってから、補助的に使用することがポイントです。
未経験者はプログラミングスクールに通うことがおすすめ
プログラミング未経験者がプログラムを習得する場合、プログラミングスクールに通うことをおすすめします。理由は以下の通りです。
- プロの講師が指導してくれる
- 効率的にプログラミングを身に付けられる
- 就職サポートをしてくれる
- 案件保証サポートがある場合も
- 時間の融通が利く
それぞれの理由について、解説します。
プロの講師が指導してくれる
プログラミングスクールでは、プロの講師が指導をしてくれます。プロの講師から適切なサポートが受けられるため、独学に比べて挫折しにくい環境でプログラミング学習が可能です。
また疑問点をすぐに質問できるため、プログラミング学習でつまづいても一人で悩み続ける必要がありません。初心者のころはいくつもの疑問が湧き出てきます。そんな時にプロの講師のサポートがあると心強いです。
効率的にプログラミングを身に付けられる
プログラミングスクールは、効率的にプログラミング学習ができるようなカリキュラムを用意しています。未経験からでも始められるようなカリキュラムも多いため、全くの初心者でも安心です。
独学でプログラミング学習をする場合、どこから手を付ければ良いか分からず困ってしまうかもしれません。また学習途中に、次に何をすればいいのか分からなくなってしまい、プログラミング学習を諦めてしまう方も多いです。
プログラミングスクールであればプログラミング学習の道筋が整っているため、効率的にプログラミングを身に付けられます。
就職サポートをしてくれる
プログラミングスクールの中には、就職サポートを行っているところもあります。プログラミングスクールの就職サポートは様々です。代表的なものに、以下のようなものが挙げられます。
- 企業紹介
- 案件紹介
- ポートフォリオ添削
- エントリーシートの添削
- キャリア相談
プログラミングスクールによっては、IT企業とコネクションを持っている可能性があります。既にスクール生を何人も紹介している場合、自力で就活するよりも簡単に仕事が手に入ることが多いです。
案件保証サポート
エンジニアにとって、開発実績があるかどうかはとても大切です。
例えば、就職や転職を考えている場合、プログラミング初心者の方の多くが、「ポートフォリオ」を作成します。しかし、プログラミング初心者の方が作成するポートフォリオはどれも似通ってしまう可能性が高く、差をつけることが難しいです。
一方で、案件開発の実績は、その人自身のスキルの担保であり、エンジニアとしての価値の証明になるのです。また、多くの人がこの実績を持たずに就職・転職活動を行うので、とても有利になります。
また、フリーランス・副業として働く場合も同様に、案件開発実績があるかないかで、案件受注のしやすさが全く異なります。
そのため、案件保証サポートのあるスクールに入って、案件開発実績をつけることは、エンジニアとして活躍する近道とも言えます。
時間の融通が利く
プログラミングスクールでは、受講時間の融通が利く場合が多いです。仕事が終わった後に学習できたり、土日に集中して学習できたり、曜日や時間を自由に選択できます。専門学校に比べて受講の自由度が高いため、仕事をしている方でも無理なく通うことができます。
さらにオンライン形式のプログラミングスクールも多いため、通学に時間を取られません。
初心者におすすめのプログラミングスクールはこちらの記事で紹介しています。スクールに興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
まとめ
ITエンジニアに向いている人の特徴を、新しい技術に興味がある、論理的な思考ができる、問題解決能力があるなど、7つご紹介しました。
これらの適性があるかどうかは、プログラミング学習をすることで見極めることができます。
プログラミングスクールに通うことで、未経験者でもプログラミングを習得することができます。ITエンジニアに興味があるけど自分が向いているか分からない、そんな方はプログラミングスクールに通ってプログラミング学習を始めてみてはいかがでしょうか。