「フリーランスエンジニアになるにはどのようなスキルが必要?」
「フリーランスエンジニアは未経験でもなれる?」
「未経験から目指す方法は?」
本記事ではこのような内容を扱い、これからフリーランスエンジニアを目指す方が不安なくスタートを切れるように解説していきます。
フリーランスエンジニアになるのに近道はありません。
現状が厳しくても正しい方法で粘り強く着実に努力していくことで、少しずつ目標に近づきます。
ぜひ本記事を参考にしていただき、1日でも早く行動することをおすすめします。
フリーランスエンジニアの実態
フリーランスエンジニアになって最初こそ順調だったものの、急に仕事がなくなり収入が激減する人は多いです。技術は日進月歩で進化しているので、最近まで流行していた技術が急に使われなくなるケースはよくあります。
自分が対応できる仕事が常にあるとは限らないので、最新の技術を自分から勉強していかなければ長くは活躍できません。
クライアントは自社にはないスキルに期待しているからこそ、わざわざお金を払ってまでフリーランスエンジニアに仕事を発注しています。
スキルに対してより厳しく判断されるのが、働き方の大きな特徴でしょう。
フリーランスエンジニアの働き方
フリーランスエンジニアの働き方は、在宅型と常駐型の大きく2つがあります。
在宅型は自宅や図書館など、会社以外の場所で仕事を行う働き方です。
通勤によるストレスが減り時間的にも余裕ができるので、業務に集中できるメリットがあります。
常駐型はクライアント企業に常駐して業務を行います。
働く時間帯や場所は一般的な会社員と変わりませんが、案件によっては週2〜3日勤務など柔軟性がある働き方が可能です。
また、副業規定がないので複数の案件を掛け持ちできます。
継続的に案件を受注できる実力が身につけば、会社員時代に比べて自由度の高い働き方が実現可能です。
在宅・リモートワークは厳しい
フリーランスエンジニアの働き方には、常駐型と在宅型があると説明しました。
実態として、在宅型やリモートワークは実績が豊富なエンジニア以外は案件の受注が難しいのが現状です。
クライアントは確実な成果物の納品を前提に発注します。
実績が少ないエンジニアだと業務を自力で完結させる自走力が弱く、在宅で1人で仕事を任せるにはまだ早いと判断されるのが案件を受注できない主な要因です。
Skypeなどを通した質問や相談も、クライアントは限られた時間しか対応できません。
したがって、ある程度はスキル的に自立していなければ在宅型は厳しいでしょう。
コロナ禍で以前よりは在宅案件が多く採用基準も緩くなっているとはいえ、いまだに厳しいのが現状です。
フリーランスエンジニアと年齢の関係は?
フリーランスエンジニアは年齢とともに案件が減ります。
- 経験が多い分、柔軟性がない
- 指摘しづらい
- 体力面・健康面に不安がある
など、年齢が高いだけでネガティブな固定概念を持たれる場合は多いです。
そもそも、年齢制限を設けている案件もあるので、20代や30代の方が案件を受注しやすいのは確かでしょう。
しかし、年齢に見合った実績があれば、40代や50代でもフリーランスエンジニアとして活躍している人は多くいます。
40代や50代は一般的には管理職を経験している年代なので、リーダーやマネジメントの実績やスキルがあれば活躍の場は多いです。中には、若手を育成する講師やキャリアアドバイザーとして活躍しているケースもあります。
クライアントと長年の信頼関係を築けて相応の実績を積んでいるかが、年齢が高くても活躍できるかどうかの分かれ目でしょう。
こちらの記事で、フリーランスエンジニアと年齢の関係をより詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
フリーランスエンジニアの年収は?
マイナビエージェントによると、フリーランスエンジニア(プログラマー)の平均年収は400万〜600万円。実績が豊富なエンジニアは1,000万円を超えるようです。
ただし、実績が少ない駆け出しの頃は200万円を下回る場合も多いので注意が必要です。
フリーランスエンジニアの年収に関しては多くの情報がありますが、真に受けるのは危険です。実績やスキルによって年収は大きく異なるので参考程度に留めましょう。
より正確な情報が知りたければ、フリーランスエージェントに相談しましょう。
参考 : https://mynavi-agent.jp/it/knowhow/programmer_freelance/
フリーランスエンジニアは未経験からでもなれるか?
結論を言えば、未経験からフリーランスエンジニアを目指すのは非常に難しいです。
基本的なスキルを学習しただけで、ストレートでフリーランスエンジニアになっている人もいますがほんの一握りにすぎません。
確実にフリーランスエンジニアを目指すのであれば、実案件をこなし実務経験者になるのがベストです。
「では、どのようにして実績をつけるのか?」その辺りを解説していきます。
実務経験がないとかなり厳しい
フリーランスエンジニアになるには実務経験がないと非常に厳しいです。
クライアントはあなたのスキルと確実な成果物の納品を望んでいるからです。
学習経験だけ豊富であっても、企業でエンジニアとして働いた経験がゼロであれば案件の受注は厳しいでしょう。学習で使用する教材のレベルと実務のレベルはそれほど差があります。
逆に、即戦力のエンジニアは人手不足なので、少しでも実務経験(最低1年)があれば一気にチャンスは増えます。案件によっては実務未経験者でも受注できますが、競争が激しいので非常に厳しい道のりであることは覚えておきましょう。
フリーランスエンジニアを目指すスクール経由で、未経験からでも案件獲得に成功している
実務経験がない人はフリーランスエンジニアの道が閉ざされているかと言えば、一概にそうとは言えません。実務未経験からフリーランスエンジニアを目指すスクールがあり、利用者がしっかりとデビューしている実績があるからです。
「スクールは学習経験しか積めないのでは?」このように思うのではないでしょうか。
フリーランスエンジニアを目指すスクールは、必要なスキルの取得だけではなく実案件を経験できるところもあります。
要するに、実案件をこなし実務経験者になってからフリーランスエンジニアを目指すというコンセプトです。
もちろん、成功できるかは本人の努力や職歴などにもよりますが、フリーランスエンジニアとしてデビューできる可能性は確実に上がります。
就職して実務経験を積めば最も確実
フリーランスエンジニアを目指すのであれば、まずは就職して実務経験を積む方法が最も確実です。クライアントは学習経験よりも企業で働いた経験を優先します。
ただし、学習経験すらない完全未経験の状態だと年代問わずに就職できないので注意してください。独学もしくはスクールで基本的なスキルを身につけて、ポートフォリオを作ってから就職を目指すのが現実的です。
正社員で就職できるのが理想ですが、アルバイトでも契約社員でも良いのでまずは実務経験を積むのが優先です。
2年〜3年の実務経験を積めば、状況は確実に変わります。
Web制作案件は【実務未経験】でも比較的案件を受注しやすい
十分な勉強は必要ですが、実務未経験でもWeb制作案件は比較的受注しやすくなっています。
Web制作は主にホームページを新規で作成したり、リニューアルしたりする仕事です。HTMLやCSSのスキルだけで対応できるものから、JavaScript(ホームページに動きをつける)やPHP(サーバー側の処理を定義)のスキルが必要なやや高度な案件までさまざまあります。
クラウドソーシングサイト「Lancers」の募集を見ると、案件に「初心者OK」や「経験者優遇」のマークがついているものが多いので、スキルさえあれば未経験でも受注できる可能性はあります。
ただし、以下3点は注意してください。
- 実務経験がない状態で仕事を受けるので、初案件は非常に苦労する人が多い
- 途中終了すると低評価がつき、今後にひびく
- ライバルが多い
不用意にとびつかず、しっかり完了できる見通しがついてから仕事を受けましょう。
参考 : Web制作・Webデザインの仕事・副業 – 依頼・外注先【クラウドソーシング ランサーズ】 (lancers.jp)
フリーランスエンジニアになるリスクは?
フリーランスエンジニアになることの主なリスクを紹介します。
収入面のリスク
フリーランスエンジニアは、会社員と違って収入が保証されていません。
案件を獲得できなかったり、何らかの事情で案件が出来なかったりした場合は、その期間の収入が0になってしまいます。最悪の場合、生活に支障が出るということもあるでしょう。
そのため、いつこのような事態に陥ったとしても大丈夫なように、貯蓄にある程度の余裕を持っておく必要があるでしょう。また、日ごろからスキルを上げるなどして単価の高い案件を担当できるようになることも大切と言えます。
体調面のリスク
フリーランスエンジニアは、就業時間が決められていないことが多いです。
そのため、案件の進捗が悪いと、終わるまで何時間でも作業を行わなければなりません。また、スケジュール管理が苦手な人は、納品締切日ぎりぎりに徹夜で作業ということもあるでしょう。
このような生活を続けて、体調を崩してしまう人が時々います。フリーランスになったら、自分のことは自分で管理しなければなりません。作業のスケジューリングや体調管理などを常日頃から意識し、正しい生活リズムで過ごしたいものです。
案件面のリスク
案件面での責任も、フリーランスエンジニアは個人で請け負わなければなりません。
例えば、納期の遅れや情報漏洩、著作権侵害など、フリーランスエンジニアは多岐に渡る責任を負う必要があります。当然、これらの違反行為に対しては、企業から損害賠償を請求されることがあります。つまり、もしこれらの問題を起こしたら、個人で賠償をしていく必要があるのです。
ただ、損害賠償保険といった保険でこれらのリスクを回避することもできます。フリーランスは個人に大きな責任がかかっているので、これらの保険にもしっかり加入しておくことをお薦めします。
未経験からフリーランスエンジニアになるための最も確実な6ステップ
ここでは、未経験からフリーランスエンジニアを目指す最も確実な方法を6つのステップに分けて紹介します。
本音を言えば、目標達成に近道はありません。絶対にフリーランスエンジニアになるという強い意志を持ち、階段を1歩ずつのぼるように着実な努力が必要です。
営業だけ頑張って案件を受注している人もいますが、実力が伴っていないのですぐにクライアントの信頼を失います。自分をよく見せる努力をする前に、まずは安定して稼ぎ続けられるスキルを身につけることを大切にしましょう。
【ステップ1】学習の前に適性を見極めよう【ProgateやPaiza】を使用
プログラミングの経験がない場合は、本格的な学習を始める前に適性を見極めましょう。
プログラミングには向き不向きがあり、学習のために多くの時間を費やしても無駄にする可能性があるからです。
適性を見極めるために、「Progate」と「Paiza」というWeb上で学習できる教材をおすすめします。2つとも低価格で利用できるので、適性を確かめるという目的であれば非常に使い勝手がよいです。
まずは、プログラミング完全初心者向きの学習ツールProgateを使い、ゼロからプログラミングスキルを学びましょう。「そもそも、プログラミングとは何?」というレベルからスタートするので、挫折する可能性は低いです。
全ての言語を学習する必要はなく、自己判断で最低限のところまで学んだと思ったら一旦はProgateを終了してください。
Progateで言語の基本を身につけたら、次はPaizaのスキルチェック問題を解きます。
問題を見て、まだ解けるだけの知識がないと思ったら、この時点でProgeteに戻って足りないスキルを補いましょう。
Paizaのスキルチェック問題を解く目的は以下の通りです。
- 自分で考えてコードを書く体験ができる。
- 問題が解けない時に、実業務でつまづいた時の感情が分かる
このように、プログラマ―の業務を模擬的に体験できます。
問題を解けるかではなく、感情の分析が重要です。
開発現場のコードの方がはるかに難易度が高いので、問題を解いている最中に「明らかに」興味がわかずイライラばかりしていれば適性がないと判断できるでしょう。
参考 :
Progate | プログラミングの入門なら基礎から学べるProgate[プロゲート] (prog-8.com)
プログラミングスキルチェック | ITエンジニア専門の転職サイト【paiza転職】
【ステップ2】Webコンテンツかスクールで開発の基礎スキルを身につける
プログラミングの適性に自信が持てるのであれば、本格的に学習をスタートさせましょう。
ある程度、プログラミングの学習経験があれば、Webコンテンツから自分の学びたい講座を選択して学習しても問題ありません。
ただし、何を学習すればいいか分からない人や過去に挫折した経験がある人など、独学に自信がない人はスクールに通った方が確実にスキルアップできます。
学習で意識したいのは、ポートフォリオを作成しながらスキルを身につけること。
採用担当者やクライアントが重視するのは、開発スキルです。
教材でインプットを行っただけでは、知識しか証明できません。
新卒や20代前半の採用されやすい年代でも、ポートフォリオを作成して活動するのが当たり前になっています。
ポートフォリオがない状態で活動を行っても確実に成果は出ませんし、仮に採用されても雑務しか担当させてもらえない可能性があります。
【ステップ3】完全オリジナルポートフォリオを作成する
スクールやWebコンテンツの学習を通してポートフォリオを作成したら、完全オリジナルのポートフォリオを開発してスキルを発展させましょう。
教材やスクールで作ったポートフォリオのマネをするのではなく、企画や設計、開発までを全て自分の力で行ってください。
誰かに指導を受けて作ったポートフォリオはすぐに見抜かれます。
多少スキルが劣っていても、自分から勉強していける人材かが伝われば大きなアピールにつながります。
また、アプリが完成したらどのような方法でも構いませんので、フィードバックをもらいましょう。指摘された部分を修正すればより完成度の高いポートフォリオを作れます。
挫折しそうになるかもしれませんが、粘り強く取り組んでみましょう。
【ステップ4】ポートフォリオをもとに就職活動or案件獲得の営業
学習が終了したら、ポートフォリオをもとに就職活動を行いましょう。
学習経験のみでいきなりフリーランスエンジニアを目指すと、低スキルのまま案件を探さなければいけません。仮に案件を受注できたとしても、低単価でアピールできる実績が身につきづらいでしょう。
就職活動はトライアンドエラーが大切で、たとえ不採用でも何が悪かったかを分析して次回から改善すればよいです。例えば、応募先企業からスキル不足と判断されたら、ポートフォリオのレベルを上げるなど前向きに行動していきましょう。
年齢や職歴により就職が厳しい場合や家庭の事情などがあり、どうしても就職できない場合に限り低単価の案件から実績を積んでもよいでしょう。就職して実務経験を積むよりも成長は緩やかかもしれませんが、少なくともエンジニアとして実績はつきます。
それでも受注が難しければ、先に紹介した実案件を経験できるスクールもあるので検討してみてください。
【ステップ5】副業で実績をつける
まずは、企業に所属しながら案件をこなす副業系フリーランスを目指しましょう。
いきなり独立を考えるのではなく、働きながら週2日〜3日の副業からスタートするとリスクは少ないです。
フリーランスエンジニアとして働く雰囲気や仕事の進め方を経験できるので、本当に自分に向いている働き方かどうかを判断できます。同時に実績も作れるので、独立する際は確実にプラスになります。
また、仕事をしながら学習もしっかり行いましょう。
スキルアップにはアウトプットとインプットのバランスが大切です。
業務のアウトプットばかりでなく、休日にインプットを行い新しい知識の吸収も忘れないようにしましょう。色々な分野に手を出すよりも、仕事に関係する内容だけを学習すれば問題ありません。
スムーズに独立できるように、担当している仕事で成果を出すことを優先しましょう。
【ステップ6】副業で安定して収入が得られる段階でフリーランスエンジニアへ
副業で安定して仕事を受注できる状態であれば、必要最低限の収入は確保できるスキルは身についているでしょう。
どうしても、自分だけではフリーランスエンジニアになるタイミングが判断できない場合は、フリーランスエージェントに相談しましょう。
案件の紹介だけではなく個別にコンサルティングも行ってくれるので、現状を適切に把握できます。
会社を辞める前にしっかりと収入源を確保して、当分の生活に困らずリスクが少ないと判断できた時点で独立しましょう。
フリーランスエンジニアとして長く活躍するために必要なスキル7選
フリーランスエンジニアに求められる明確なスキルはありません。
案件によって募集条件が全く違うからです。
しかし、長く活躍できている人が共通して持ち合わせているスキルはありますので、
紹介していきます。
2年以上の実務経験に相当するスキル
繰り返しますが、フリーランスエンジニアに求められるスキルに明確な基準はありません。
しかし、案件の傾向から一定の実務経験は求められています。
募集サイトをみると実務経験が「2年から5年以上」(フリーランスエージェント3社のサイトを参照)を求めている案件が非常に多いです。
1年以上の経験があれば、フリーランスエンジニアになれるという評判もよく聞きます。
実務経験1年だけで対応できる案件はゼロではありませんが、少ないのが現状です。
職種やポジションによっても異なるので一概にはいえませんが、2年以上の実務を経験してからフリーランスエンジニアを目指すのがリスクが少ないでしょう。
参考 :
【レバテックフリーランス】案件情報
【ポテパンフリーランス】案件情報
問題を自分で解決して業務を行える自走力
仕事で成果が出せるエンジニアは自走力が非常に高いです。
自走力は業務でトラブルなどがあった時に、自力で解決する能力。
個人で仕事を進める機会が多いフリーランスエンジニアにはとくに必要なスキルです。
自走力はすぐに身につくものではなく、長く業務を行っていく過程でトラブルに突き当たる経験を繰り返すことで少しずつ身についていきます。
駆け出しのエンジニアが数時間かけて解決する問題を、実績があるエンジニアは数分で解決する場合もあります。
優秀なエンジニアは技術の全てを暗記しているわけではありません。不明点の調べ方が上手く、トラブルを自力で解決した経験が単純に多いだけです。
普段からすぐに質問せずに、自分で調べて考える習慣をつければ自走力は少しずつ身についていきます。
案件を継続して受注できる営業力
フリーランスエンジニアとして長く活躍するには、営業力は非常に大切です。
フリーランスの収入は案件によって左右されます。技術力をいくら身につけても、クライアントに上手く伝えられなけば案件は受注できません。
継続して仕事を依頼されているエンジニアは、クライアントのニーズや問題点を発見するのが上手いです。そのニーズや問題点に自分のスキルをはめ込み、いかに貢献できるかを適切にアピールしていきます。
フリーランスエージェントの営業代行サービスがありますが、利用できるタイミングや範囲には限界があります。営業力を身につけておけば、クライアントに対して常にスキルをアピールできるので継続的な案件獲得につながりやすいです。
営業力を独学で身につけるのは難しいので、無料のセミナーや勉強会に参加するとよいでしょう。
市場を分析する力
フリーランスエンジニアには市場を分析する力が非常に重要です。
技術のトレンドや業界の動向を常に追わなければ、あっという間に仕事がなくなります。
- 自分に足りないスキルは何か?
- 今後、どのようなエンジニアが求められるか?
- 今の状態で継続して収入を得られるか?
これらを的確に分析できる必要があります。
会社員とは違い、キャリアパスは自分で責任を持って決めなければいけません。
フリーランスエンジニアとして市場価値を上げていけるかは、自分次第です。
当然ですが、自分の状況は自分が一番理解しています。
フリーランスエンジニアとして活躍している人は、フリーランスエージェントに頼り切るのではなく、自分でも市場分析を行い努力しているからこそ常に仕事があります。
最後に、フリーランスエンジニアの市場動向を知る非常に有益な記事がありますので、ぜひ参考にしてみてください。
参考 :
フリーランス向けの市場動向分析記事一覧 | フリーランスエンジニア向けIT求人・案件サイト 【フリーランススタート】 (freelance-start.com)
フリーランスエンジニアになる前に確実に行うべきこと7選
ここでは、フリーランスエンジニアになる前に確実に行うことを7つ紹介します。
会社に所属している時やすぐにはできないものもあるので、時間的に余裕がある段階で1つ1つを着実に行いましょう。
フリーランスエージェントに登録
フリーランスエージェントは希望条件やスキルに合った案件を紹介してくれるので、効率的に仕事を探せます。
他には、
- 営業代行
- 独立のために必要な情報の提供
- 契約に必要な書類の作成代行
- (案件獲得後)業務面でのサポート
- 税務関連のサポート
など幅広いサービスが魅力です。
キャリアコンサルティングも受けられるので、はじめての独立で今後のキャリアプランに不安を抱えている場合はぜひ登録しましょう。
確実にあなたの力になってくれます。
ただし、フリーランスエージェントは実務経験がないと利用できない場合があるので、その点は確認しましょう。
こちらの記事でフリーランスエンジニア向けのエージェントを紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
コミュニティに入る
コミュニティ内には多くの案件情報が掲載されています。
自分のスキルをアピールをして、コミュニティ経由で案件を受注しているエンジニアは多いです。
また、フリーランスエンジニアは個人で業務を行う機会が多いので孤独になりやすいです。
コミュニティ内では頻繁に交流会があり、同じ志を持った仲間から刺激をもらいながら業務に励めます。
独立前に、現役のフリーランスエンジニアから貴重なアドバイスをもらえたり、ビジネスパートナーが見つかったりする可能性があるので、所属して確実に損はありません。
フリーランスエンジニアにおすすめのコミュニティ :
コミュニティ名 | 特徴 |
フリーランス協会 | ・ケガや病気で働けなくなった場合の保険(任意加入)・損賠責任保障でフリーランスならではのさまざまなリスクをカバー・クライアントからの信頼アップ・異業種の人材と交流する機会もあり、人脈が広がる |
Freelance Now | ・日本最大級のコミュニティ・紹介料や仲介手数料が無料・ポートフォリオを登録できる |
connpass | ・勉強会やイベントが中心 ・PayPalを利用した事前決済ができ、業界最安値 |
クレジットカードを作る【信用系は確実に】
フリーランスになると信用が落ちるので、ローンや各種審査が通りづらくなります。
とくにクレジットカードがないと、まとめて支払いができず非常に不便です。
クレジットカードや各種ローンは、信用がある会社員のうちにしっかりと手続きを済ませましょう。
案件を獲得する
リスク回避のため、会社を辞めて独立する前までには確実に仕事を見つけましょう。
クライアントの都合でいつ案件が終了するか分からないので、複数の会社と契約を結べば安全です。
会社員として働きながらでも、フリーランスエージェントを使えば効率的に仕事は探せますので利用してみてください。
フリーランスエンジニアの案件獲得方法をこちらの記事でまとめました。興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。
評価につながる資格を取得する
資格は必須ではありませんが、まだ実績が少ない段階では実務経験の不足を補う目的で重要です。取得していればクライアントに対して客観的にスキルを伝えられるメリットもあります。
ただし、持っていても大して役に立たない資格を取るのではなく、クライアントからの評価につながる資格を狙うのが大切です。複数の案件情報を確認して記載が多いものを優先して取得しましょう。
国家資格である基本情報技術者試験や応用情報技術者試験は、全ての業務に通じるのでおすすめです。
経験上、採用担当者から資格の有無を質問されたケースは少ないのですが、この2つに関してはよく持っているか聞かれますので重視している可能性はあります。
こちらの記事で、フリーランスエンジニアにおすすめの資格をまとめましたので、ぜひ資格選びの参考にしてみてください。
ある程度の貯金を作る
はじめてフリーランスエンジニアになる場合は、ある程度の貯金を作っておくと安全です。
駆け出しの頃は予想外の出費があったりと収入も安定しないので、貯金があれば精神的な余裕を作れます。
フリーランスエンジニアとして活躍するためには、リスクを考慮して安全策をとれるマインドも必要です。
独立するための手続き
フリーランスエンジニアとして働くための準備が整ったら、独立するための手続きを行いましょう。
- 開業届の税務署への提出(必要書類は国税庁のホームページ)
- 青色申告申請書の提出(開業届が必要)
- 国民健康保険への切り換え(任意継続もあり)
開業届を提出すれば節税ができるだけでなく、社会的信用も増すので忘れないようにしましょう。
まとめ
未経験からフリーランスエンジニアを目指す場合は、実案件をこなした経験が最低限ないと厳しいでしょう。
完全オリジナルポートフォリオを作成した後は、以下2つから自分に合った方法を選択して実務で開発を経験しましょう。
- 雇用形態を問わずに就職する
- フリーランスエンジニアに特化した実案件を経験できるスクールに通う
フリーランスエンジニアを目指すのであれば、2年以上の実務経験(最低1年)があればリスクが少ないと解説しました。学習を頑張り続ける意識も大切ですが、まずは実務経験(実務に近い経験)を積むことを意識して活動した方がよいでしょう。
本記事をきっかけに、フリーランスエンジニアとして成功をつかんでいただけば幸いです。