「プログラミングを始めたいが、どのプログラミングソフトを使えばいいのか分からない」このように悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
様々なプログラミングソフトが提供されている今、数ある中から自分に合ったものを探し出すのは難しいでしょう。
しかし、プログラミングソフトの選び方やそれぞれのソフトの特徴を知ることで、適切なプログラミングソフトを選ぶことは可能です。
本記事では、プログラミングソフトの種類や選び方、おすすめのプログラミングソフトまで紹介していきます。
ぜひプログラミングソフトを選ぶ際の参考にして下さい!
プログラミングソフトとは?
プログラミングソフトとは、その名の通りプログラミングを行うためのソフトウェアを指します。
コンピュータが認識する言語は、通常私たちが使っているものと全く違います。
プログラミングされた内容を処理する時、2進数と呼ばれる0と1のみで表現された機械語を読み込むことで、コンピュータはプログラムを実行するのです。
人間にとってこの機械語を理解することは、とても難しくなっています。
そこで、人間が理解できるようにかかれたソースコードを機械語に変換してくれるのが、プログラミングソフトの役割となっています。
プログラミングソフトの種類
プログラミングソフトは主に3種類に分けることができます。
- テキストエディタ
- ソースコードエディタ
- 統合開発環境(IDE)
それぞれの特徴を開設していきます。
テキストエディタ
テキストエディタは文章(テキスト)を編集するためのアプリケーションです。
代表的なものに「メモ帳」や「サクラエディタ」などが挙げられます。
通常テキストエディタは、文章を書いたりメモを残したりとプログラミングソフトとして使われることは少ないと思いますが、テキストエディタで十分にプログラムを組むことができるのです。
またテキストエディタはパソコンに標準装備されていることも多く、プログラミング初心者にも馴染みが深く、使用までのハードルが低いといえます。
ソースコードエディタ
ソースコードエディタとは、プログラムのソースコードを編集するためのアプリケーションです。
テキストエディタと似ていますが、ソースコードエディタはソースコードを書くためのもの、テキストエディタはソースコード以外も書くためのもの、という違いがあります。
ソースコードエディタの中にはプログラミングをしやすいように、文章の一部分の色を変えるシンタックスハイライトや、括弧の数を揃えるといった機能を持つものもあります。
統合開発環境(IDE)
統合開発環境(IDE)とは、プログラムの開発工程に必要なソフトウェアがまとまった環境を指します。
必要なソフトウェアには、下記ようなものが挙げられます。
- ソースコードを書くためのテキストエディタ
- ソースコードを機械語に変換するためのコンパイラ
- ソースコードの整合性をチェックするデバッガ
これらのソフトウェアを別々に手に入れるとなると、なかなか大変です。一度に全て手に入れられる統合開発環境は、とても便利なツールとなっています。
プログラミングソフトの選び方
プログラミングソフトを選ぶポイントは5つあります。
- 対応するOSで選ぶ
- 学習したい言語で選ぶ
- ソフトの機能性で選ぶ
- ユーザーインターフェースで選ぶ
- 価格で選ぶ
様々なプログラミングソフトがありますが、ここで挙げる5つのポイントを参考にして、自分に合ったものを選びましょう。
対応するOSで選ぶ
まずは、対応するOSでプログラミングソフトを選びましょう。
利用するプログラミングソフトによりますが、Windowsのみmacのみと、起動できるOSが決まっているものがあります。
せっかくプログラミングソフトをダウンロードしたのに使えないとなると元も子もないので、利用したいプログラミングソフトが自分のパソコンで使えるかチェックしておきましょう。
学習したい言語で選ぶ
利用するプログラミングソフトによって、対応するプログラミング言語が変わってきます。
自分が学習したいプログラミング言語が決まっているなら、それに対応できるプログラミングソフトを選びましょう。
ソフトの機能性で選ぶ
プログラミングソフトの中には、特定の命令文の色を変えたり構文の間違えを補正してくれたりするものがあります。
機能性が高いことによりプログラムの速度も変わってくるため、できれば高機能のプログラミングソフトを選びたいところです。
ユーザーインターフェースで選ぶ
ユーザーインターフェイスとは、プログラミングソフトの使い勝手のことを指します。
操作性が良い、画面が見やすい、といった要素はプログラミングをするうえで重要です。
ユーザーインターフェイスが良いプログラミングソフトを選ぶことで、ストレスなくプログラミング学習ができます。
価格で選ぶ
プログラミングソフトは、無料から有料まで様々な価格のものがあります。
無料のものは導入ハードルが低くすみ、有料のものは機能性が高い、といった特徴があります。
大切にしたいポイントと価格が釣り合ったものを選ぶと良いでしょう。
おすすめプログラミングソフト11選
プログラミングソフトを11個厳選して、ご紹介していきます。
先ほど挙げたプログラミングソフトを選ぶ5つのポイントを参考にしつつ、自分にあったものを選んでプログラミング学習を始めてみて下さい!
メモ帳
メモ帳はWindowsに標準装備されているプログラミングソフトです。
難しいプログラミング言語を書くことはできませんが、PHPやHTMLなど、簡単なプログラムを組むことができます。
プログラミングにおける機能性は低いですが、シンプルな作りでソフトを使う上での学習を行わずにプログラミングができます。
- 対応OS:Windows
- 開発できる言語:HTML、CSS、JavaScript、C#、PHPなど
- 価格:無料(Windows標準装備)
テキストエディット
テキストエディットはmacOSに標準装備されているプログラミングソフトです。
macユーザーは導入ハードルが低く、簡単にプログラミング学習を始めることができます。
こちらもメモ帳と同じくプログラミングにおける機能性は低いため、PHPやHTMLなど簡単なプログラムを組むことに向いています。
- 対応OS:macOS
- 開発できる言語:HTML、CSS、JavaScript、PHPなど
- 価格:無料(macOS標準装備)
サクラエディタ
サクラエディタは日本で開発された、オープンソースのプログラミングソフトです。
日本で開発されたため、日本語のサポートを受けることができたり日本語での書籍や資料が見つかりやすかったりと、日本人が使いやすい環境が整っています。
メモ帳よりも機能性が高く、C言語など15種類のプログラミング言語をハイライトで表示したり、マクロ機能で繰り返し処理を行ってくれたり、無料ながら使い勝手が良いためファンも多いです。
- 対応OS:Windows
- 開発できる言語:HTML、CSS、JavaScript、C#、PHPなど
- 価格:無料(公式サイトからダウンロード可)
mi
miは日本で開発された、mac用のプログラミングソフトです。
自動でインデントを整えてくれたり、関数を自動補完してくれたりと、プログラミングを行う上で必要な様々な機能が搭載されています。
ちなみに2021年現在、miの対応言語は20種類以上となっています。
さらに自分好みにカスタマイズすることができ、プログラミング初級者から上級者までファンが多いです。
- 対応OS:macOS
- 開発できる言語:HTML、CSS、JavaScript、Perl、Pythonなど
- 価格:無料(公式サイトからダウンロード可)
Atom
AtomはGitHubが公開している、オープンソースのプログラミングソフトです。
Windows、macOS、Linuxと様々なOSで動作することができます。
プログラミング言語の予約語を色付けするシンタックスハイライト機能は様々なプログラミング言語に対応しています。さらにプライグインやパッケージを導入することで機能拡張も行うことができるため、非常にプログラミングしやすいソフトといえるでしょう。
海外製のソフトながら日本語表示に変換することもできます。
- 対応OS:Windows、macOS、Linux
- 開発できる言語:HTML、CSS、JavaScript、PHP、Pythonなど
- 価格:無料(公式サイトからダウンロード可)
Visual Studio Code
Visual Studio CodeはMicrosoft社が公開している、プログラミングソフトです。
有料の「Visual Studio」の簡易版ですが、無料とは思えないほど多機能なソフトとなっています。
Visual Studioよりも機能を削りプログラミングに必要な機能のみ搭載しているため、軽い動作環境であるためプログラミング初心者にもおすすめです。
世の中のほとんどのプログラミング言語やアプリケーションに対応していますが、プラグインを導入することでさらに対応幅を広げることができます。
- 対応OS:Windows、macOS、Linux
- 開発できる言語:HTML、CSS、JavaScript、PHP、Pythonなど
- 価格:無料(公式サイトからダウンロード可)
なでしこ
なでしこは日本で開発された、プログラミングソフトです。
通常は英語でプログラミングしますが、なでしこは日本語でプログラミングをすることができる、非常に珍しい作りとなっています。
対応言語が独自のものとなっていますが、プログラミングの基礎であるアルゴリズムを学ぶことができるため、プログラミング初心者が取っ掛かりとして利用することをおすすめします。
- 対応OS:Windows、macOS、Linux
- 開発できる言語:独自言語
- 価格:無料(公式サイトからダウンロード可)
Visual Studio
Visual StudioはMicrosoft社が提供するプログラミングソフトです。
先ほど紹介した「Visual Studio Code」はテキストエディタですが、Visual Studio Codeは総合開発環境となっています。
そのため有料となりますが、コンパイラ機能やデバッグ機能が付くことにより、Visual Studio Codeよりも開発しやすい環境が整えられているのです。
ゲーム開発やデータベースに繋げた開発を行うこともでき、Webサイトより複雑なシステムも作ることができるため、ビジネス利用にも向いています。
- 対応OS:Windows ※macOS版もあり
- 開発できる言語:Java、C++、Ruby、HTMLなど
- 価格: (Visual Studio Professional)月額45$、(Visual Studio Enterprise)月額250$
秀丸エディタ
秀丸エディタは日本で開発されたプログラミングソフトです。
プログラムの折り畳み機能やgrep機能など、プログラミングを行う上で必要な様々な機能が備わっており、上級者のエンジニアにも非常に人気なソフトとなっています。
ソースコードの可読性の高さや大きいサイズのファイルを扱えることからも、開発チームを組んでプログラグすることも可能です。
そのためプログラミング学習に限らず、ビジネスシーンにも利用することができます。
また学生は無料のため、プログラミング学習を始めたい学生はぜひダウンロードしてみて下さい。
- 対応OS:Windows
- 開発できる言語:PHP、Python、Rubyなど
- 価格:4,000円+税 ※学生無料
Xcode
XcodeはApple社が提供しているプログラミングソフトです。
Apple社が提供しているだけあり、アイフォン用のアプリ開発を行うことができます。
ライブモードなどを利用することで、プログラミング内容をすぐに確認することができ、プログラミング初心者でも直感的に開発を行うことができます。
macに無料版が標準装備されていますが、年間99ドル払うことで、機能がアップした有料バージョンを利用することもできます。
無料版を利用してみて、気に入ったらアップグレードすると良いでしょう。
- 対応OS:macOS、iOS
- 開発できる言語:Java、C++、AppleScriptなど
- 価格:無料/年間99ドル
Sublime Text
Sublime Textは、Pythonのインターフェイスを多く搭載しているプログラミングソフトです。
様々なプログラミング言語に対応していますが、特にPythonの開発に向いているソフトとなっています。
サイズの大きいファイルでも速く処理することができるうえ、タグの自動保完機能や目的の行まで瞬時に移動できる機能など、快適なプログラミングが整っています。
そのため、プログラミング上級者にもファンが多いです。
無償バージョンも公開されているため、気に入ってから有料版を購入してもいいでしょう。
- 対応OS:Windows、macOS、Linux
- 開発できる言語:Python、Ruby、PHP、HTML、Swiftなど
- 価格:無料/80ドル
まとめ
プログラミングソフトは3つの種類があり、その中でも対応OSや機能性など、それぞれ特徴を持つことが分かりました。
本記事で紹介したプログラミングソフトには、無料のもの、有料のものがあります。
プログラミング初心者の方は、まずは無料のソフトを使ってみて、慣れてきてから有料のソフトに手を出すといいでしょう。