プログラミングを始めたいけど、最初の一歩が踏み出せない。このような方多いです。
この理由の一つとして、プログラミングには「数学系で難しそう」「無言でパソコンと向き合っているだけで大変そう」というような楽しいとは無縁のイメージが付いていることが挙げられます。
プログラミングは楽しくないから、自分は勉強が続かなさそうと不安に感じてしまうのです。
しかし、プログラミングを続けていると楽しいと感じる部分は多くありますし、少し考え方や勉強の仕方を変えるだけでプログラミングを楽しむことができるはずです。
この記事を読めば、皆さんがプログラミング学習を楽しく続けられるようになるでしょう。
プログラミングを楽しくないと感じる理由
プログラミング学習を始めても楽しくないなと感じてしまう人がいます。また、学習すらしていないのにプログラミングを楽しくなさそうと考える人もいます。
どうして、プログラミング=楽しくないと思われてしまうのでしょうか。その主な原因を紹介します。
習得するのに長い時間がかかる
よくプログラミングは短期間で身に付けられるという言葉を耳にします。
学習時間が充分に確保できていたり、自分が分からない箇所がすぐに解決できたりするような学習環境が準備できればそれも可能だと思います。しかし、短期間で身に付けられるのは基礎的な部分で、案件をこなしていくためにはもっと勉強が必要になります。
また本来、プログラミング習得には多くの時間がかかるものなのです。大量のエラーを自分で調べながら対処していき、どのコードが最適かを熟考しながらプログラミングしていきます。そのため、気づいたら何時間も経っているということもあるでしょう。
プログラミングを短期間で身に付けられると思って学習し始めた人は、なかなか学習が進まず、プログラミングが楽しくないと感じるようになってしまうでしょう。
楽しくないというイメージが強い
プログラミングをしたことがあるという人はまだまだ多くありません。
そのため、多くの人が持っているプログラミングへのイメージは、実際にプログラミングの経験がない人たちから生まれたものであることが多いです。そして、このイメージの多くがプログラミングを楽しくないと思わせるものです。
例えば「プログラミングには高度な数学の知識が必要なため、数学が苦手だと苦労する」や「プログラミングはパソコンと向き合うだけで、人とのコミュニケーションがない」というものが挙げられます。
しかし、これらのイメージは正しくないことが多いです。この例であれば、多くの分野では数学の知識はほとんど必要ないですし、プログラマやエンジニアになるとクライアントやプロジェクトチームのメンバーと多くコミュニケーションを取ることになります。
多くの人がプログラミングを続けていく中でこれらのイメージが間違っていると気づきます。そのため、こういったイメージを持ったままのプログラミング未経験の方や学び始めの方は、プログラミングを楽しくないと感じてしまうのでしょう。
とりあえず始めてみた
プログラミングの知識や経験がこれから重要になると言われ、とりあえずプログラミングを始めてみたという人は、プログミングは楽しくないと感じてしまうことがあるでしょう。
プログラミングを学び始めるときには、まず学びたいプログラミング言語を一つ選びます。そして実際にその言語の文法を学習していきます。
この文法を学ぶ期間にプログラミング未経験者の方だと、自分が何をしているのか分からなくなることがあると思います。全体像が見えてないために、この知識が何に使われるのかが分からないのです。
そのため、目標なしに勉強を始めた人は、勉強はしてるけど何もできるようにならないと思ってしまい、プログラミングがつまらないと感じるようになるでしょう。
プログラミングが楽しい理由
プログラミングはつまらないと感じてしまう人がいる一方で、プログラミングが楽しくてやめられないという人もいます。また、プログラミングが楽しいからという理由で、エンジニアやプログラマという職業に就く人たちも多いです。
そこで、ここからはプログラミングを楽しみながら続けている人がプログラミングのどんなところを楽しいと感じているのか紹介します。
これからプログラミングを始める方やプログラミングを楽しくないと感じる方は、これを一読して頂ければ、プログラミングに対する見方が変わると思います。
0からのモノづくり
プログラミングとは、自分の考えをそのまま実現させるという0からのモノづくりです。
そのため、モノづくりが好きという方はプログラミングを楽しいと感じるでしょう。例えば、子供の頃にレゴブロックで何かを作ることに夢中だった方や、段ボールや牛乳パックを利用して工作をすることが好きだった方はモノづくりに抵抗がないと思います。
色々なジャンルのモノづくりに挑戦したいということであれば、プログラミングを用いて楽しくプログラミングで自分で考えたサービスやwebサイトを作ることを楽しめるができるでしょう。
いくらでも学習することができる
プログラミングはより良くしようと突き詰めようとするとほぼ無限に新しいことができます。これは、プログラミングというもの自体がまだ新しく、進化し続けているからです。
そのため、新しい技術や知識は日々生まれ、プログラマやエンジニアはこれらを学習し続けなければなりません。
また、より良いプログラムを作ろうとすると、既存のコードでは分かりづらいと感じることもあると思います。そのようなときには自分でコードを考え、生み出すこともできます。
つまりプログラミングは、色々学習していきたいという成長意欲の高い方はとても楽しいと感じるでしょう。自分の努力とやる気次第でどこまででも成長できるのですから。
身近な技術に詳しくなる
プログラミングを利用して作られている製品やサービスは数多く誕生しています。
例えば、皆さんがよく見るwebサイトもその一つです。しかし、普通にwebサイトを見ていてもどこにプログラミングが使われているのかやどのようなプログラミングがされているのかに気づくことはないと思います。
これは我々が普段見ることのないwebサイトの裏側でプログラミングが行われているからです。
しかし、プログラミング経験者だとwebサイトを見てどのようなプログラミングがされているかに気づくことができますし、webサイトの裏側を見る術も身に付けることができます。
このようにしてwebサイトのような身近な技術に深く関われるので、知識を付けるのが好きな方は楽しいはずです。また、webサイト以外にもプログラミングで作られているものはたくさん身近にあるので、その分身近な技術に詳しくなり楽しいと感じられるでしょう。
プログラミングに適性がある
プログラミングを楽しいと感じる人の多くが、そもそもプログラミングに適性がある人です。
プログラミングには論理的思考力や継続力といった人の性格的な部分が必要となることが多いです。そのため、プログラミングに適性がある人とない人がいます。
プログラミングに適性があれば、プログラミング学習を苦痛に感じることもあまりないと思うので、楽しみながらプログラミングを勉強できるでしょう。
自分に適性があるかどうか気になるという方は、こちらのプログラミングに適性がある人の特徴をまとめた記事を参考にしてみてください。
多くの人に使ってもらえる
プログラミングで作成したものは公開することで多くの人に使ってもらったり、見てもらったりすることができます。
仕事によっては、なかなか自分の頑張りが成果として現れないものであったり、見えづらいものがあったりします。すると、頑張ってはいるものの結果は出ず、やる気だけがなくなっていくなんてことも。
しかし、プログラマやエンジニアの仕事はプログラミング自体は裏方の仕事ですが、その成果物は公開され、多くの人に使われます。また現在、ネット上のものなどをどのくらいの人が利用しているのかというデータを取ることは容易になっています。そのため、自分の制作物がどのくらい大事なものかをデータから実感できます。
このように、プログラミングで自分で作ったものが多くの人の助けになっていることが実感でき、プログラミングが楽しいと感じられます。
クライアントに感謝される
クライアントに感謝されたときにプログラミングの楽しさを感じるプログラマやエンジニアの方は多くいます。
これは、プログラミング自体の楽しさとは離れてしまっているかもしれません。しかし、本来プログラミングは、クライアントからの依頼を受けて行うものです。そのため、これからプログラミングを続ける皆さんの多くが仕事をクライアントから受けることになると思います。
そこで、クライアントとの打ち合わせを重ね、納得のいくプログラムができた時にクライアントから感謝されると、プログラミングを通した仕事の楽しさを感じることができます。
これが結果的にプログラミングを楽しく感じることにつながります。
プログラミングを楽しむための工夫
プログラミングを楽しいと感じる理由は分かったけど、自分はどうしてもプログラミングを楽しいとは思えない。このような方も多くいると思います。
そのような時は思い切って勉強方法を変えてみませんか。
ここでは、プログラミング学習を楽しいものとするためのちょっとした工夫を紹介してきます。
レベルに合った言語を選ぶ
プログラミングの学習が進まず、楽しくないと感じている人に多いのが、選んでいる言語がその人のレベルに合っていないということです。
プログラミング言語によっては、初心者には難しいコンピュータなどの専門知識が必要になることがあります。
そのため、もしプログラミング学習が思ったよりも進まないという方は、言語選びからやり直してみてください。また、次に紹介する2つの言語は初心者の方におすすめの言語です。言語選びの参考にしてみてください。
PHP
PHPは、文法の分かりやすさや需要が高まってきたことから、初心者の方にも人気の高いプログラミング言語です。
PHPは、動的なWebサイトを作る際やWebアプリを開発する際に良く用いられています。
代表的なPHPで作られている物でいうと、WikipediaやFacebookなどが挙げられます。
将来、WebサイトやWebアプリの開発をしてみたいと考えている方はPHPを学習するのがオススメです。
Ruby
Rubyは日本人のまつもとゆきひろさんによって開発された言語です。
そのため、日本語の文法解説や言語情報が豊富です。また、RubyはPerlやPythonの良さを組み入れながら、手軽に扱えるように設計されています。そのため、プログラミング未経験の方でも導入の言語として最適だと思います。
RubyはRuby on railsというフレームワークを使えば、容易にWebアプリなどを作れるという優れものです。
また、他にも初心者の方におすすめの言語があるので、興味のある方はぜひこちらの記事も参考にしてみてください。
コミュニティに属する
プログラミングはどうしても一人で学習するものと考えられがちですが、多くの同じ志を持った人と勉強するのはとても楽しいです。
時には自分とは違った考えややり方に触れると新たな発見があります。また、自分と同じ目標を持っている人たちが今どのくらいのレベルなのかを知ることで、勉強に対するモチベーションが格段に上がるはずです。
とはいっても、どうやってコミュニティに入ればいいかが分からないと思います。そこで、2つの方法を紹介します。
勉強会
まず一つ目は、勉強会に参加することです。
勉強会は各地で色々な方が開催しており、誰でも申し込めば参加できることが多いです。そのため、独学で勉強をしている方が、現役のエンジニアやプログラマ、他のプログラミング学習者と関わりを持つチャンスです。
勉強会の情報はプログラミングのIT勉強会・セミナー・イベント情報 – TECH PLAY[テックプレイ]などのサイトで入手できるので、興味のある方はぜひ参加してみてください。
スクール
2つ目はスクールに通うことです。
スクールには卒業生同士のコミュニティや学習者同士のコミュニティを用意しているところがあります。
例えば、COACHTECHオンラインプログラミングスクールは本コース卒業後にあるテストに合格するとCOACHTECH限定のコミュニティである「COACHTECH Pro」に無料で入会することができます。このコミュニティでは、卒業生同士でチームを組み、実際に案件をこなしていくことができます。
このようなコミュニティに入りたい方はぜひスクールも検討してみてください。
自分のアイディアを公開する
プログラミングで自分の作ったものを実際に公開していくと、色々な人からの評判や感想を聞くことができるので、楽しいです。
例えばWebサイトを作った人でしたら実際にWebサイトを公開してみてもいいと思いますし、新たなコードを考えた時でしたら些細なことでもTwitterに投稿してみるのがオススメです。
慣れてきたら学習したことをQiitaに投稿したり、Githubでコードを公開するのも良いでしょう。
また、自分のアイディアだけでなく、どういう学習をしたのかやどういう発見があったのかを共有すると、アドバイスなどのコメントをもらえることがあります。その時は、やる気が出ますし、プログラミングが楽しいと感じられると思います。
ぜひTwitterなどで#プログラミングなどを付けて投稿したり、Webサイトやブログで自分の成果物を公開したりしてみてください。
スクールに通う
プログラミングに挫折しそうになったら、スクールの活用も考えるべきだと思います。
多くのプログラミングスクールが独自のカリキュラムを用意しており、教材の質はとても高いです。また、個人の予定に合わせてスケジュールを組んでくれるところもあるので、早くプログラミングを身に付けたいという方にも、普段は仕事や学校で忙しいという方にもオススメです。
さらに現役のエンジニアやプログラマが講師やサポート役としてスクールに在籍していることが多いので、実務に即した質問対応やキャリア設計の相談まで受けることができます。
そのため、将来エンジニアやプログラマを目指してるけど、プログラミング学習を効率的に進めたいという方はぜひスクールも検討してみてください。
まとめ
この記事ではプログラミングがなぜ楽しいのかについて紹介してきました。
プログラミングを楽しくないと感じてしまうのはプログラミングに対する誤解によるところが大きいと思います。プログラミングがなぜ楽しいのかを紹介してきましたが、実際にプログミングを始めてみないとこれらを実感できないと思います。
そのため、プログラミングを楽しむための工夫も参考にしながら、実際にプログラミングを始めてみてください。
この記事で、プログラミングを始めようと思って頂けたら幸いです。