「プログラミングを勉強してみたいけど、文系だしそこまで頭もよくないからできるようになるか不安・・・」「プログラミングを始めてみて、向いてなかったらどうしよう・・・」などと、初めて触れるプログラミングに対して不安に思う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんな不安を解消すべく、プログラミングに必要な能力やどういう人が向いているかについて徹底的に解説します。
これからプログラミングを勉強してみようか迷ってる人は、今回の記事をぜひ参考にしてくださいね!
プログラミングに才能は必要か
「プログラミングを始めてみたいけど、才能がない自分にはできないのでは・・・」とプログラミングに対して高いハードルを感じ、なかなか踏み出せずにいるのではないでしょうか。
結論から言うと、プログラミングに才能は必要はありません!
「さすがにエラー処理とか高度そうな処理には才能がいるんじゃない?」と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
エラー処理もある程度パターン化されているので、必要ありません。プログラミングに慣れるうちに問題解決のコツを掴めるようになります。
才能ではなく経験がモノを言います
向き不向きがあるので、上達スピードに多少の差は出てきますが・・・
適切に粘り強く学習を継続し経験と知識を積み上げることで、プログラミングは誰でも習得可能です。
文系でも習得可能か
プログラミングというと、数学や物理などの理系の専門的知識がないとできないのでは?と思われる文系出身の方も多いのではないでしょうか。
そんなことありません!もちろん、文系でも関係なく習得可能です。
実際、文系出身の方でプログラミングを習得されて、プログラマーやSEなどのプログラミングを使う職種に従事されている方もたくさんいらっしゃいます。IT人材白書によると2017年時点でも文系プログラマーは全体の3割を超えています。
「根っからの文系脳だから、プログラミングは向いていないだろう…」と始める前から諦めるのはもったいないですよ!
理系経験者が語る|文系でも習得可能だと断定できる理由3選
【理由1】高度な理数系の知識を使う機会が少ない
微積分などの理系大学レベルの高度な数学知識を使う機会は少なく、
むしろ小学校で学ぶ四則演算などの算数が重要です。
たとえば、ホームページ作成に使われるHTMLというプログラミング言語は
ほぼ数学の知識がなくても問題ありません。
また、今まで1から数式を組み立てなければならなかった複雑な演算も
最近は自動化やパッケージ化が進んでいるため、専門的な知識がなくても扱うことができるようになってきています。
【理由2】言語習得能力が役立つ
プログラミング言語というだけあって、国語や英語のように「規則性に基づいた言語を扱う」という要素があります。
日本語や英語と同様に、プログラミング独自の文法や構文の規則性を習得すれば確実に上達できます。
文系の方は言語習得能力に優れた方が多いので、他言語を学ぶのと同じ要領でプログラミングも習得できること間違いなしです。
【理由3】英語力が優れている
日本語で記述しなければならないプログラミング言語はほぼゼロです。
プログラミング言語の基準は英語で、エラー文も基本的に英語で出力されます。
そのため、日本語よりも英語サイトの方が圧倒的にサイト数も多く情報量も豊富です。
英語に抵抗がなければ、確かな情報をいち早く手に入れることができるため、周りとの学習スピードで差をつけることができます。
以上、文系の優位性を存分に活かせば、未経験でも文系出身でもプロレベルまで習得可能だと言い切れます!
学力が高くなくても習得可能か
プログラミングは難しい、学力が高くないとできないと決めつけるのは大きな間違いです。
2020年から小学生のプログラミング授業が必修科目になりました。
ということは、小学生レベルの知識があればある程度プログラミングを習得できるということを裏付けています。
実際、プログラミングを使いこなす大人顔負けの小学生プログラマーも少なくないです。
また、インターネットで検索すれば解説サイトは山ほどありますし、プログラミングスクールなど学習サービスも充実しています。
情報収集能力や各種サービスを活用すれば、プログラミングに必要な基礎知識を補うことも十分可能です。
以上から、基礎学力さえあればプログラミングを十分習得することができると言えます。
プログラミングに向いている人の特徴
挫折率90%超えのプログラミング学習。ある論文では6割の人がプログラミングに向いていない (Saeed Dehnadi et al., 2006.2.22 The camel has two humps (working title))なんて噂もあり、向いていない可能性があると思うとプログラミングを始めるのが億劫になりますよね。
何かと忙しい現代人の皆さんに「プログラミング始めるんじゃなかった…」なんて後悔するような無駄な時間を取らせたくない!
ということで、数々のスペシャリスト&ジェネラリストプログラマーを見てきた私が、プログラミングに向いている人の特徴を紹介したいと思います。
論理的に物事を考えることができる
論理的な思考を持っている人は、「目的を達成するために、問題を整理・細分化し順序立てて考える」ことができます。
では、論理的に物事を見れる人は、どうしてプログラミングに向いていると言えるのでしょうか。
プログラミングを使いこなすには「目的を達成するために物事を順序立てて考え、効率的かつ最適な答えを探索する」ことが重要です。特に、エラー処理の時に論理的思考能力が活かされます。プログラミングにおけるエラー処理は、記述されたプログラムのどの部分がエラーの原因になっているか、原因を細分化し最適な解決案を見つけ出さなければなりません。
もし、論理的に考えることができないと、手当たり次第に解決策を試すことになるので、一生解決できないことも十分あり得ます。
以上より、エラー処理に対応できるような論理的に物事を考える力が備わっている人は、プログラミングに適性があると言えます!
探求心が強い
探求心が強い人は、知識欲が強く原因を知ることが大好きで常に新しいことにチャレンジし続ける傾向があります。
プログラミングにおいて、調べたり質問することに躊躇がないことは非常にプラスです。なぜなら、プログラミング大半はコードやエラーの原因を調査する時間に充てることになるからです。
また、AI・VR・IoTなどのIT分野は目まぐるしく進歩し、それに伴いプログラミング言語の多くが頻繁にアップデートされています。たった1か月前に使えた構文が使用不可になることも稀ではなく、常に知識を更新し学んでいく姿勢が大切になります。
実際、IT分野の最前線でご活躍の方に共通で、自発的にセミナーに参加したり、IT系のネット記事や論文を読むなど最新情報に対するアンテナを張り、積極的にインプットアウトプットをされています。
未知のことを学ぶことや勉強することが好きな人、調べるための手間を惜しまない人は、プログラミングの適性が高いと言えます。
面倒なことが嫌いで効率化が大好き
ここでの面倒くさがり屋とは、何もしない人を指すのではなく、全体的な労力を下げるために物事の効率化を考えることができる人のことです。
まさしく、プログラミングは手作業や繰り返し作業を自動化し効率化を目指す作業です。つまり、面倒くさいと思う気持ちが、優れたプログラムを生み出すエネルギーとなります。
ちなみに、プログラミング言語開発者のLarry Wall氏がプログラマの三大美徳を「怠慢・短気・傲慢」だと提唱しています (Brian d Foy Tom Christiansen et al, 2012.2.17, Programming Perl, O’Reilly Media)。
プログラマの巨匠も主張している通り、少しでも楽をしようと考えられる人は、俯瞰的な視点を持ち最適なプログラムを組み立てることを妥協しないので、プログラミングに向いている人と断言できます。
承認欲求が強い
承認欲求とは、人間だれしもが持つ「他人から自分を認められたいと思う欲求」を指します。
承認欲求が強い人ほど「すごい!」と褒められたいがゆえに、積極的に技術を身に着ける傾向にあります。プログラミングは最先端の技術なので、常に情報収集するような能動的な姿勢が重要です。実際、プログラマーの多くがブログや技術サイトを通じて、自作品やプログラミングのコードを世の中に発信しています。
また、世界的にプログラミングを扱える人は今後ますます重宝されるので、自分の承認欲求を満たしたい人にはうってつけの技術です。
そのため、唯一無二の技術力を身に着けたい人や他人から認められたい欲求がある人は、プログラミングに向いていると言えます。
プログラミングに向いていない人の特徴
何事にも向き不向きがありますが、もちろんプログラミングにも向いていない人がいます。
最低限、この項目に当てはまる人はプログラミングをお勧めできないなと思う特徴を以下で紹介します。
プログラミングを始めようか少しでも迷っている人は参考にしてくださいね!
パソコンを扱うのが苦手
プログラミングはパソコンに指令を与えていろいろな動作確認をするため、パソコン操作が必須スキルです。
パソコンが苦手な人は、1回の動作ごとに説明書を見たり調べたりしなければならないと思いますが、それではいつまでたってもプログラミングスキルは上達しません。
さすがに、自作パソコンを作って中身を完全に理解しろ!とまでは言いませんが、最低限ブラインドタッチや便利なショートカットができる方が良いと思います。
地道な作業に対する忍耐力と集中力が乏しい
プログラミングの作業の多くが、トライ&エラーの繰り返しで幾度も出てくるエラーに耐え忍ぶだけの集中力が必要です。
エラーが出るたびに、1文字ずつ1行ずつコードを解読しエラーの発生箇所を探します。
そして、少しコードを修正しても別のエラーが発生し、また初めから見直し・・・なんて繰り返し作業が頻繁にあります。さらに、わからないことや初めてみるエラー文などがあれば、そのたびに検索・調査する手間があります。
このように、構文の名前が一文字だけ間違っているなどの些細なミスで全く動かなくなるので、正確な作業が求められます。
地道な作業や調査に耐えきれない人や大量のコードを見続ける集中力がない人にとってプログラミングは向いていないと思います。
頼り下手
プログラミングは1人で黙々と作業するイメージがありますが、実際のところは周りと協力する場面も多いです。
たとえば、エラーが出た時やどうしてもわからないことがあった時にインターネット検索で情報収集をするのも解決策の一つですが、他のプログラマーを頼って質問すると案外3秒で解決なんてこともよくあります。15分以上悩むぐらいなら周りを頼って聞く方がいいと言われるぐらいです。
問題を自力で解決しようとする姿勢も大事ですが、いつまでも問題が解決しないだけでなくプログラミングが嫌いになり挫折する人も多いです。
問題をより早く解決するのに他人の力を借りることが億劫だと思う人はプログラミングに向いていないと言えます。
我が道しか信じない
プログラミングをする上で、柔軟な性格や発想力は非常に大切です。特にエラーが発生した時に、1つの理論のみに固執しているようではいつまでもエラーが解決できません。最悪の場合、正しくコードを書けているに違いないという先入観があると、エラー箇所に気付くのが遅れてしまうことがあります。一方で、多角的な視点で調査や対処ができると、早期的にエラーを解決できます。
また、柔軟な発想力があれば、より効率的なプログラムを組むことができます。
ゆえに、我が道に固執しすぎたり頑固な性格の人はエラーを解決できない可能性が高いので、プログラミングに適性が低いと思われます。
まとめ
今回、プログラミングを習得するために必要な能力や適正について詳しく紹介してきました!才能がなくても学力が低くても文系でも、継続して学習することでプログラミングを身に着けることができるということが伝わったでしょうか。
また、プログラミングに向いている人に当てはまらない、もしくは向いていない人の項目に全部当てはまった人が、必ずしもプログラミングができないわけではありません。
あくまで目安ということを念頭においてください。しかし、パソコンが苦手な人や集中力が中々続かない人は、人並み以上の苦労を経験するかもしれません。
プログラミングに向いている項目に当てはまる方、今は向いていないかもしれないけど、今後努力してプログラミングを絶対に習得したい方は、ぜひ学習を始めてみましょう。